2003年07月03日(木) |
人は変わるんだと身に染みて |
前置きが長くなってしまったが(しかもちょっと脱線した)、 そんな小田からの、久しぶりの電話。 別れたことや、その他いろんな話を聞いて欲しい気持ちも、あった。
小田(O)*「小田ですけど。久しぶりー」 Me(M)*「小田!ホント久しぶりー。元気?」 O*「ああ、元気元気」 M*「そっかー。彼女出来た?」 O*「いやー全然。ってか振られたし(笑)」 M*「えっ?マジで?」
O*「うん、最近Kちゃんっていう可愛い子のことが好きで、結構仲良かったんだよね。 こんな風に電話とかめっちゃしててさ。 飲み会とかでも隣座ったりして。 で、Kちゃん彼氏いないし、こりゃいけると思ってたんだよ。 それっぽい会話もしてたし。 でも向こうは、恋愛するような気分じゃないらしくてさ。 イイ人だと思ってはくれてるんだけど。 恋人になって、小田君との仲が壊れるのも嫌なんだってさ。 俺泣いちゃったよ」
M*「へぇ…。そっか。キツかったね」
O*「本当だよ。俺、こんなに人好きになったの初めてでさ。 可愛い子じゃなきゃ好きにならないけど。 もう半年ぐらい?片想いしてるけど、こんな長いのは初めてだもん。 マジで好きだよ。 今でも仲良しでメールもするけどさ。 そうそう俺、今日怪我しちゃったんだよ。 そしたら、『今日は寝てなきゃダメだよ☆』だって! 優しいだろ?Kちゃん最高だよ」
M*「怪我してるのに電話してていいの?」
O*「ああ、大丈夫。 でもこれのせいで、明日の練習試合出れなくてさ。 マジショックだよ。 あ、ラグビーはまだ引退じゃないんだ。 9月が終わりなの。 Kちゃんは女子テニスだからもう終わったみたいやけど。 そうそう!こないだうちの体育祭あったんだ。 俺団長だったんだぜ。すっげぇ盛り上がった。 総合優勝は逃したけど応援の部は優勝したんだ! Kちゃんにカッコいいって言われたし!」
M*「へー、すごいね。よかったじゃん」
O*「うん。高校最後に相応しかったよ」
M*「いいね、そーゆーの。 あたしもさ、いろいろあったよ。 寺島と、別れちゃった」
O*「ふーん。そっか。 あ、なぁなぁ聞いてくれる? Kちゃんテニス部って言ったじゃん? こないだの大会で優勝してんだぜ!すげぇだろ。 そんでその報告、俺に一番にしてくれたんだ。 それでも付き合えないって言うんだから凹むよな。 でもマジで嬉しかったよ。 ますます好きになっちまった。 俺さ、もう1回告ろうと思って。 諦めきれないし。」
M*「ふーん。あの気の多い小田がそんな殊勝なことをね…。 変わったね、あんた。 がんばってね」
結局小田は、自分の話を聞いてくれる相手が欲しかったんだ。 あたしじゃなくてもよかった。 それなのにあたしはしゃべろうとしちゃって、悪かったな…。
でもそれなら、2度とかけて欲しくない。 あたしだってそんなに暇じゃない。 中学時代の、小田に恋焦がれていたあたしならまだしも、 今のあたしは寺島のことしか考えられないというのに。 まだ自分を好いているとでも思っているわけ? 全くもって、ウザいとしか言いようが無かった。
急に寺島が恋しくなった。 人は変わるんだと身に染みて、寺島に会いたかった。 小田本人と、小田とあたしの関係が変わったように、 お互いとお互いの関係は変わってしまったけれど、 寺島とは、小田とのように遠くはなりたくない。 寺島が好き。 やっぱりあたしは、寺島が好きなんだ。 久しぶりに、その感情をかみしめた。
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