風太郎ワールド


2003年04月17日(木) チャイ

以前このコラムで、カフェが大好きだと書いた。ところが、実はコーヒーはあまりたくさん飲めない。よく食う割には、胃がデリケートらしく、朝起きてすぐコーヒーを飲もうものなら、キリキリと痛んで、七転八倒する。

したがって、コーヒーを飲むのは午後。それも一日一杯だけ。

ということで朝はコーヒーではなく、紅茶を飲む。

こちらのほうがカフェインが多いはずなのだが、胃は何ともない。多分原因は酸なのだろう、りんごを食べても同じようになる。

この朝の紅茶。必ずミルクティーだ。好きな茶葉はもちろんアッサム、そしてセイロン。このブレンドがなんともおいしい。

ダージリンはミルクティーに向かない。だから私の趣味ではない。アメリカの大学にいる時、インド人のオフィスメートから、お土産だといって山ほどもらったが、あまりおいしいとは思わなかった。

濃い目にいれたアッサム・セイロンのブレンドにミルクをたっぷり入れ、そこに蜂蜜をスプーン一杯、というのがお気に入りの飲み方。

時間があるときはインド風のチャイにする。鍋でしばらく煮込んでから、少し多めのミルクを注ぎ、またゆっくりと煮込む。シナモンを加え、沸騰直前で下ろして濾す。砂糖ではなくやはり蜂蜜をたっぷり入れるのが、私の好み。

以前、多くのインド人エンジニア達と仕事をしている時は、しょっちゅうチャイを飲んでいた。特に、出張で一週間滞在したインドのシリコンバレー、バンガロール。そこで飲んだチャイのコクと甘さが忘れられない。

食後に欠かせないのが、



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絶品。さすが香辛料の国、インドだ。

何をもってチャイというのか?ミルクを入れて煮立てないとダメなのか、とインド人に聞いたことがある。彼曰く、何でもチャイなのだ。ミルクが入っていれば。だから、いわゆるミルクティーもチャイと呼んでいいらしい。ただ、一般的には、鍋で煮込んで、スパイスと甘味を加えたものをチャイと区別しているようだが。

まだ寝ぼけ眼の朝は、グラス一杯の水から始まる。そして、この甘い一杯のチャイをゆっくりと味わう。ガス欠状態の脳に一気に糖分が供給され、瞬く間にエンジンがかかる。

一杯のチャイから生まれる小さな幸せ。さあ、今日も暴れるぞ。


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