tdd diary

2006年09月25日(月) invisible

大阪から手作りの額を作ってるOさんが午前中にお店に。お仕事の話をUと一緒に色々伺う。そんなこんなしつつ、色んな話。病気をしてから今まで思ってたことが色々変わったという話。大阪で特攻隊に入って訓練してた時の17歳の時の写真を見せてくれた。病気になる前は奥さんにも見せたことがなかったし、戦争中のことを話したこともなかったそう。目の前にいるのは80歳のおじいさんだけどとても凛々しい顔をしたおじいさんで、17歳の時の写真は戦時中の日本人の顔と思えないくらい現代的な顔立ちで思わず「かっこいい」という素朴な感想を言ったら、Oさんは特攻隊にまつわる諸々を私がかっこいいと言ったんだと思ったのか「仲間を失って自分が生きてるのが申し訳ないって思って生きてきたんです」って話をしてくれた。特攻隊をかっこいいと言うなんて不謹慎だという教育はされていた、金八先生で。

私は「太陽の帝国」で上海から飛び立つはずが飛行機のトラブルで生き残った特攻隊の男の子を思い出していた。戦争から帰ってきて自分は幸せになっちゃいけないんだと泣いていた達彦を思い出していた。終戦後はヨーロッパ中の色んな国に行って仕事をしたそう。ドイツに行ってステッドラーと最初に契約した日本人、僕なんですって普通に笑いながら話しててビックリ。「病気でも死ななかった、あの時の仲間が生かしてくれてるんだと思うんです」って。でも今でもセスナのエンジン音を聞くとたまらない気持ちになると、私なんかに話してくれるこの人を思うと泣きそうな気持ちになったけど、何も知らない私なんかが分かった気になってメソメソすることこそ不謹慎だと思って我慢した。



「二度と会えぬ人に場所に 窓を開ける」


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hatori [mail]