2006年01月24日(火) |
i love you because |
「志ん朝、面白かった〜。」と同僚のUに感想を言ったら、Uがずっと前に見た志ん朝の高座の話をしてくれた。私も1度でいいから生で観てみたかったなあと思います。「代脈」の最初で病人に何でも効くからって葛根湯ばかり出す医者の話をしてて、頭痛、腹痛の人に葛根湯。足が痛い人にも「ああそりゃ足痛だな。葛根湯あげるからおあがり。」そんで、「お前さんはどこが悪い?」「いや、あたしゃどこも悪くないんですがね、兄貴が足が痛てえってんで一緒についてきたんですよ。」「ああ、付き添いかあ。退屈だろう?葛根湯おあがり。」って、これ文字にしてみると全く面白くないですねー。志ん朝があのテンポで話すからケラケラ笑えるんだなあ。葛根湯で志ん朝の癌も治ればよかったのにと思う。
中学1年生の時、いとこのお兄ちゃんがマドンナが大好きで、その時まで出ていた「I'm Breathless」までのマドンナのアルバム全部を無理矢理貸してくれました。ついでにビートルズもいくつか。同じ頃、友達Fのお兄ちゃんがエリック・クラプトンが大好きで、クリーム、デレク・アンド・ザ・ドミノス、クラプトンのソロ、と順を追って聴かせてくれたりしました。中3の時のクラスメートのAは松任谷由実が好きで、そのお母さんがマイケル・ジャクソン好き、高校1年の時のクラスメートUのお母さんはボブ・ディランの大ファン。みんな別に色んなバンドやアーティストを広く聴いてるわけではなくて、特別に大好きなものがあって、それを私に色々聴かせてくれた人たちで、あー何が言いたかったんだかよく分からなくなってきましたが、音楽に限ったことでなく、自分が大好きな人やものについてここがすごいとか、ここがいいんだっていうのを熱心に話してくれる人の話は、本当にどんなに些細で小さな話でも面白いのだということです。色んな物事や人の、そのままの魅力を知っているのは、夢中で見つめている人にほかならないと思うからです。で、思ったのが、色んな人にそういう話を聞いていってそれをここのサイトでなんかコーナーでも作ってアップできたら楽しそうと思います。
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