休日。眠ったり起きたり。髪切るのもやめたし寒いし1日中家に。変な夢。久しぶりに会ういろんなひとたちが絵巻もののように次から次に。そのひとたちの奇行を見つつ、1人でどんどん歩いてる夢。
一昨日の新聞の夕刊に荒戸源次郎さんのインタビューが。新井浩文をデビューさせた張本人。飲み屋で新井浩文と喧嘩になり、結局「自分のとこで面倒見てやる」って言った人。インタビューの内容をここで抜き出そうと思ったんだけど、言ってることにまったく無駄がなくかっこいいので、全部を以下。
*** 企画当初から、専用の映画館を建てることが前提でした。原作を読めば分かる通り、映画化するうえでも暴力と性描写はどう考えたって外せない。でも映倫にレーティング(等級)は付けられたくなかった。だったら映倫を通さずに公開できる映画小屋を自分で建てるしかない、と。企画から約1年半で公開しました。 映画館にかけてもらうのを順番待ちしているのが、今の日本の映画業界。「フィルムは腐らない」と言っても、私は映画に賞味期限はある、と思っています。撮った時の「体温」みたいなものが、時間とともに失われてしまうから。それに、結局公開されずにお蔵入りしてしまう映画が多すぎる。 フィルムはお客さんに見てもらって初めて「映画」となる。作り手は、どんな方法でもいいから「必ず公開するんだ」とプライドを持ってやっていかないと。自分は、そのプライドを捨てるのは嫌だ。 作り手にとって作品は、子供のようなもの。その子が一番幸せになれるよう、映画にも映画館を選ばせてあげたい。今後製作する作品のなかには、ここ「一角座」でかけるものもあれば、一般の映画館でかけるものも出てくるでしょう。選択肢の一つとして自分たちの映画館を造ったってわけです。 ここは映画の原点である「音」と「画面」を最優先した、映画の作り手による、観客のための映画館です。
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