2004年11月28日(日) 第15節 VS新潟   劇的なフィナーレそしてプロローグ

C大阪 2−1 新潟

今日、私は仕事に行かねばならなくて、現地には行けなかった。
ケーブルTV組なので、試合中継の放送もなかった。
情報をシャットダウンして家に帰り、録画Jリーグ速報を見る。
もう、結果が出てしまっているので、思ったよりは静かな気持ちで
再生ボタンを押すことは出来た。
それでも、やはり覚悟が必要で、帰ってきてすぐには見ずに
夕飯食べてから見たんだけど。
比較的静かな気持ちと言っても、やはり期待と不安でもやもやしてました。
見たいような、見たくないような。
番組はセレッソの試合からはじまり、セレッソのピンチが連続で映される。
だめだったのか…と思ったとき、嘉人のヘディングゴール!
…が、ナレーションが「しかし」と口にする。
ああ、点入れられたのか…。
案の定1−1、もうここまでかと思ったとき、PKをGET。
キッカーは嘉人。PKが苦手だった嘉人。
テレビ越しに見ててもすごい緊張しているのが伝わってくる。
録画ダイジェストなのに、見てるこっちの心臓まで痛くなる。
これを、やつは、嘉人は、きっちりきめやがったよ、コンチクショー!!
嘉人嘉人嘉人嘉人嘉人嘉人嘉人嘉人嘉人嘉人嘉人嘉人嘉人嘉人嘉人…
もうほんとうに来年はいないのかよ、嘉人…。
嘉人ほど、気持ちを真っ直ぐ表現する選手はいなかった。
泣き虫嘉人、癇癪持ち嘉人。
誰よりも人間くさいのに、
出来すぎな物語かと思うくらい「ここぞ」というときに現れて救ってくれるエース大久保嘉人。
五輪のときも、去年の天皇杯も、今年の最終節も。
試合後のセレッソの選手の喜びようを見て、
柏の結果を見る前に、セレッソが残留したんだと確信した。
そうしたら、これがセレッソでの嘉人の最後の試合だと気がついて、泣けた。
私は、セレッソを応援してるにしては、あまり嘉人のこと書かなかったほうだと思う。
きっと巷に、スターシステムに乗せられてる嘉人の記事が溢れ過ぎてた性だと思う。
自分で何か書くまでもなく、お腹いっぱいになっちゃう。
そして、嘉人がスゴイ奴過ぎて、何かやってもある程度当然として受け止めてた。
嘉人が多くのプレッシャーを背負って、苦悩も抱えて、
大変な努力をしていることを頭では知ってたけど(もちろん想像の域で、ですが)、
私にとってそういうものを必要以上に意識しないで見てられる、選手だったんだろう。
ピッチ外にあるものとか、そういうのを抜きにしても、
プレーだけで大きな喜びをもたらしてくれる存在だった。
私が今までにスタジアムで見たゴール、絶対嘉人のゴールが一番多いよ。
来年、嘉人がいなくなることに、不安がないわけではないけど、
それどころか、大有りだけど。
スペインで大活躍してもらいたいから、夢をかなえて欲しいから、
嘉人にはスペインに行って欲しい。
本当は五輪が終わった時点て送り出してやりたかったんだけど、
チームがこんな状態で、残ってもらって、シーズン途中からの移籍になった。
しかも、移籍先のマジョルカも残留争い真っ只中。
きっと苦労ばかりすることになるけど、これからも、ヒーローで居続けてくれ。
嘉人が作り出す伝説を、楽しみしている。

セレッソの他の選手の活躍は、録画中継があるまでお預けだけど、
頑張ったんでしょう。嬉しいです。
正直、入れ替え戦も覚悟してました。
実際、会社にもそうなれば休みをとると言ってありました。
これ、来年も繰り返したら絶っっ対駄目ですよ。
フロントも、選手も。現場!がんばってくれ。
今年は、自分は無力だとつくづく感じた一年でした。


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やまいぬ