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2009年01月16日(金) 着付けマダム20回&浅草参り

マダムに「もうあなたもいい加減独り立ちしていただかないと。」といわれつつ、だましだまし20回目まできたぜ。
今日は午前10時に来て頂いて、お稽古をしたら浅草までお出かけしようという寸法。現地では着付けマダム10回記念に登場した人間トルソーさんと合流して女3人着物でランチを楽しむ予定。

目が覚めたのは7時半だが昨日の最終講義の疲れがどっと出ていて、しばらく動けず。いい加減に朝食を済ませて始動。マンション売却に備えて気になるところを磨いたり片付けたりしているので、−−あら、なんだか居住性がアップしているわ−−ついつい換気扇周りを磨いてしまったりして準備が遅れる。マダム5分前に登場。しかもマンション入口が工事中で開きっぱなしだったとかで、チャイムが鳴ったのは玄関。うひー。肌襦袢をまとっただけと言うアラレもない格好にとりあえず長襦袢をひっかけてお出迎え。こんな格好で「あけましておめでとうございます。」もないもんだ。

今日は、義母からもらった墨色の大島に銀座結び。角だしというのは袋帯などを使うので、名古屋帯だと銀座結びと言うらしい。長い袋帯だったら自分じゃ結べないですね!と言うと、芸者などの玄人さんは「はこや」さんという帯締め専門の男衆がするのだそうだ。そういえばそういう話を聞いたことがある。また、帯の背の部分が大きく下に下がると粋な感じになるそう。
というわけで、私のほうは素人ぽく、ウブな銀座結びを目指すことに。帯も着物も地味なので、マダム好みのぱっきりしたあおみどりの帯揚げを合わせて、春らしく水色の帯締め。









2回お稽古して予定通りに家を出る。現地で人間トルソーさんとも無事に落ち合い(携帯メールって便利よね)、お参りより先に腹ごしらえ。
ちょうどランチのピークを過ぎた老舗の洋食店に入って、わしわしと取り分けて食べる。名物のカニサラダ、昔懐かしいマカロニグラタン、カツサンド、オムライス、どれもボリューム満点でしみじみおいしい味。お店の人も感じがよかった。その後ぶらぶらと脇道から入って浅草寺参り。例年は「何事もありませんように。」などとつつがないことを祈るだけなのだが、今年は「よいマンションの売買お取引が出来ますように。」などと思わず念じてしまう。仲見世は混雑しているので遠巻きに眺めるだけにして、今度は伝法院通りを浅草公会堂方面へ。久しぶりに通ったら界隈の店が皆昔風に作り変えられていた。ロトを売っている店まで「寶籤」などという看板がかかっていて面白い。
「伝法院通り・ビフォーアフター *伝法院の今・昔」
http://www.denbouin-dori.com/photo/beforeafter/index.htm
ちなみにずっと「でんぽういん」だと思っていたら「でんぼういん」なのね。

マダムの案内で道の左右のお店を冷やかしつつ、マダムお目当ての喫茶店へ。ぎしぎしと階段を上がり、お店の名前を冠したチョコレートケーキを食べる。お茶の時間帯とはいえ、平日だというのに店内ぎっしり。さすが浅草。おしゃべりを楽しんで、そろそろ駅に向かう。雷門の前で一応記念写真。ずらりと並んだ人力車の車夫が「お写真撮りましょうか。」とよってくる。これで話のとっかかりをつけて人力車に誘導しようという魂胆だろうが、今からじゃちょっと寒いわね。
お二人は天婦羅屋さんの店先の売店でお土産を買う。マダムはその前にお守りも買い、お参りの前にバームクーヘンも買っているので、ちょっとした荷物になったのをマイバックに入れて、さっそうと去っていった。
その後、派遣切り問題などを話しながらちょっと観光地外の浅草を一回りして解散。帰りの電車はただ座っていればよかったので、かなりぐっすりと眠ってしまった。またよろしくお願いします>該当の方。

以下、着付けの部分。興味のある方はどうぞ(^^)

----------------------------帯の部---------------------------

初めにマダムがお手本として私の体の前部分(つまりおなかの上)で、仕組みを教えてくださって、いざ実地。まずは通常のお太鼓のように体に巻き付けて後ろで結ぶが、結ぶ向きは垂れが上にくるように手先を下から巻き込むようにする。そのためには胴に巻きつけた手先(からつながる帯部分)を背中の右の方までかなり戻さないとできない。後ろに手を回して帯を戻したり、ぎゅうぎゅう結んだり、広げたりするので大変。そう思いながら汗だくでやっていると、あなた関節がやわらかいからラクに出来ていいわねとおっしゃる。ほぇ?私の身体は硬いと思っていましたが??肩の関節はどうもやわらかいらしい。それに加えて手が長いのでいいらしい。なんだかうれしいぞ。流れは以下の通り。
・一度帯をしっかり結んだら、手先の縫い目が上に来るように向きを返す。垂れの部分を結び目の根元の部分までしっかり広げる。
・お太鼓のように垂れを身体に近いほうから谷折、山折になるように折り曲げて、谷部分に手先を挟み込む。
・厚紙で5×20センチぐらいの帯枕を作って帯揚げで包み、山折部分の内側に当てて、帯揚げを身体の前で仮結び。
・垂れの外側、ちょうどお尻のした辺りに帯締めを当て、帯締めが身体に近い谷折の谷にくるように帯を折りあげる(この時点でお太鼓の背部分がたっぷりと折り曲がったような姿に)。
・折あげた帯のあまりの部分は、帯の背の内側かつ帯の胴のすぐ外側、身体に一番近いところに折り込む。
・帯締めは帯の胴部分のちょっと下あたりに固定。前で仮結び。
・帯に挟み込んだ手先部分(角)が左右均等に覗くように調整。長すぎる場合は、手先の根元部分をしっかり内側に引き込むようにする。
・帯山が地面と並行になっているか確認。
・仮結びしておいた帯揚げ、帯締めをそれぞれしっかりと結びなおす。特に帯揚げは、これだけで帯全体を支えるのでゆるみのないように結ぶ。
・帯の前姿、おはしょり、帯のラインなどを整えて完成。
--------------------コーリンベルトの部--------------------------
義母のものなので袖丈が短いため、長襦袢の袖を短くしておくことが必要。全体に小さめなので、今回もコーリンベルトを使用。コーリンベルトを使うときの注意は以下の通り。
・ゴムがのちのち縮んできて苦しい思いをするので、コーリンベルトは最大限に緩めておく。
・コーリンベルトを留める位置も、出来るだけ下目ウエストの位置辺りに。
・コーリンベルトを使うと上前のダーツがちゃんと取れないが、一応ダーツをつまんで、すばやく伊達締めで押さえる。
・痕跡が残っていればあとから生地をなぞるようにしてダーツらしきものは入れられる。
--------------------まとめの部--------------------------
着物の方は、着付けしやすい紬なのだが、油断は禁物。全体の着付けが終わったらもう一度着物をめくって後ろの長襦袢の衿下げる。帯をまわして出来たシワなどが残らないようにする。


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