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コーディネートお稽古が終わってから、次は私の着付けのお稽古。 いったん着てきたものを脱いで、長襦袢を着るところからから始まり。長襦袢の下、裾よけは夏前まではスカート式のをはいていたのだが、それだと裾つぼまりにしにくいからという理由で、巻きつけ式に変更。これがうまく着られているかどうかからチェックしていただく。 まあまあ、らしい。 で、長襦袢の着付け。充分に衿を抜くこと。衿あわせは合わせすぎるほどあわせること。衣紋抜きに通す紐があまり下すぎるとよくないので、3段階あるうちの中段より上に通すこと。衿を合わせたら下前の衿先と衣紋抜きの紐をそれぞれを持って下に引くこと。次に上前も同じ(この辺は復習で、過去の日記にもすでに書いてあるはず…。)背中のシワをきちんととること。 正しい着物姿は正しい襦袢姿から、ということで下の画像の左側2枚のような感じ。衿の合わせが深く、脇がぴしっと伊達締めの中に納まっている。こうなると着ているほうも気持ちがいい。後姿は衣紋抜きに通した腰紐が充分下に引っ張られている。腰紐は一度前で交差させて後ろで結ぶ。無理に伊達締めの内側に収めなくてもいい。背中のしわを丁寧に伸ばしておく。こうして襦袢姿の前後の写真を並べてみると、当然のことながら前身ごろの裾はずいぶん上がり気味になることがわかる。 写真に撮られるときの注意。手を上げ下げしたり動いているうちに胸の両側の布がだぶついてくるので、写真に撮る前には、さささっと余分を脇の下にはさむとすっきりしてきれい。前で重ねた指は伸ばす。以前、別の方に手は軽く握ったほうが自然に写るといわれたが、それだと老けて見えるらしい。老舗の女将っぽい感じ?手先はちょっと上げ気味に、でも上げ過ぎない。カメラに向かって全身を斜めにして顔だけ正面に向ける。 …われながらけっこういいんじゃないですか??顔がなければね(笑) それにしても、自分としては体型の変化がよくわかる一枚。成人式の時は、胴回りはもちろん、肩にも胸にも肉布団として脱脂綿を乗せて、それでもうすっぺらな感じで写っていたのだが、今回は胴回り以外の補正は一切なし。ほほほ。 今回は家から着て行ったので、ようこさん宅でもう一度着るときに、仮紐(腰紐)がないことに気づく。もともとマダムの着付けはほとんど仮紐を使わないのだが、帯を締めるときは、手先をお太鼓の中に収めるまで胴巻き部分を固定するために使っている。それから今回は二重太鼓だったので、タレの位置を決めるときも使って都合2本必要なのだ。ようこさんが腰紐を貸してくれるというのをマダム遮って「私たち(プロ)は仮紐なんて使わないから、それ無しでやりましょう。」というわけで、手先を押さえる仮紐は、帯締めで代用。なるほど。それから二重太鼓はがんばって両手を伸ばして折り上げの位置を決め、帯の耳同士がきちんと重なっていることを確認し、お太鼓部分が平行に折りあがるように気をつける。ふぅ。これは場数を踏めばナントカなるかもしれない。 袋帯は真ん中で折らないこと。胴巻き部分の外に向くほうが若干多めになるようにする(そうでないと、身体側の帯の裏側が表から見えてしまう。) コーディネートは、これでまあよし。でも、ちょっと帯締めが細めで弱い(らしい)ので、いっそ礼装用の白い幅広のものでいいかもしれないとのこと。この細いのを藤結びしたらどうかな。他に変えるとしたら(安売の店で買った)抹茶色に金が入った帯締めが合う。同じ時に買った色違いの煉瓦色は合わなかった。実際乗せてみないとわからないものだ。 訪問着の着付けは、丈は長めというが、出かける際は少し短めにして、あとでトイレなどでずるずると引き出したほうがよいとのこと。それから、動いているとどうしても腰紐が緩んでくるので、おはしょりの下に手を差し入れて、腰紐を結びなおすこともアリ。 いずれにしても正しい姿を頭に叩き込んでおかなければこのような補正はできないのであった。 来月はマダム多忙につきお休み。 次回はもう師走なのでお正月の着物姿の研究だ。母からもらったレトロな帯留を使って見るとのこと。
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