WELLA
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2008年08月11日(月) 健康診断

夫は大の病院ギライ。
病院に足を踏み入れたらそれだけで病気になると信じている。
当然、健康診断にも行かない。
イマドキ健康診断しないと雇用主が怒られるので、厳しく言われてもあーだこーだと理由にならない理由をつけて、行かない。最後に受けたのは2005年。身近に受診が遅れたために自覚症状のないままに病気が重くなった人が何人のいるので、私一人やきもきしている。

かたや、職場の検診がない私。高い国民健康保険をせっせと払って、年一回の誕生日検診にせっせと通う。世知辛い世の中で、どんどん検診の内容がシンプルになっていく。以前はあった胸部レントゲンも、便検査も、いつの間にか有料オプションざます。夫の扶養家族だったときは、夫の健康保険の枠内で至れり尽くせりいろいろ検査を受けたこともあったのに…。

夫が健康診断を受けないことを、いろいろな人に言うと、そのたびに驚かれる。夫の弟は医者なので、弟にも言いつけてしまった。実の弟に「兄貴そりゃまずいよ(笑)。」といわれても行かない。病気になったら弟の病院にかかるかななどとのんきなことを言っている。病気になってからかかるんじゃなくて病気になる前にかからないとコストがかかるっつーの!…がるがるがるがる。
といい続けて数ヶ月。

あるとき夫が出張中に夫のモノが散乱している部屋にいたら、急に夫のことで振り回されるのが馬鹿らしくなった。私は自分が受診するのは家族や周りの人への義務だと思っている。自分ひとりが病気になって死ぬのは勝手だが、そうなると年老いた両親が悲しむし、周りの人に迷惑をかけることになる。社会的責任からまだこの年齢では死ねないし、病気になれないと思う。それは夫のためでもある。ところがどうだこの男は…と思っていたら猛烈に腹立たしくなった。
腹を立てたからと言ってすぐに受診するようなタマではないし、このままもし病気が見つかっても私は看病しないと宣言して、病気になっても私のせいじゃないと一筆書かせようかなどといいつつも、相変わらずのらりくらりと過ごしていたある日、突然一泊旅行をしようと夫が言い出した。言い出すやいなや日程を決めてチケットを取り始める夫。ホテルも交通機関もあっという間に予約が済んで後は行くだけになった。

ちょっと待て。


なぜ一泊旅行にいけて、検診にいけないのだ。


冗談も大概にしろ。


夫の職場では、以前は職場内で日時を決めて検診を実施していたのだが、最近はいくつかの候補から受診箇所を選んでいつでも好きなときに受診できる制度に変わったらしい。案内の書類は職場の席に来ているらしいが、催促のメールを最近見たという。じゃあ、その案内のメールを見せろと言うと、「最終案内」と書いてあった。

職場健保のHPを見てみると、私が自治体の検診を受けている検診センターでも、受けられることがわかった。見よ、必要なことは全てページに書いてある。私も誕生日検診の受診票がきていたので、付き添って同じ日に受診することにして、決心が変わらないうちに有無を言わさず私が二人分の予約を取った。

で、今日。
二人で行って来た。夫のほうが診療項目が手厚いので、前夜〜当日朝までの食事制限や便検査もあったりして、それだけで青息吐息の夫。できるだけ同じ時間に終わるように気を使ってもらうので、私の待ち時間が長いこと長いこと。夫のほうは、聴力、視力、内診、胃レントゲン、胸部レントゲン、体脂肪などが検査項目に入っているが、国保の私は無し。追加料金で受けられるオプションもあるが、いらない。実は今年度は非常勤先Bで集団検診済みなのに、夫に付き合って検診を受けているので、項目は少ないほうがいい。

とはいうものの、きちんとした職場でフルタイムで働いている人は、ちゃんと検診が受けられて、国保加入者は検査項目が少ないということは、雇用形態の差がそのまま病気発見の機会の差になって現れているのだな。
すったもんだのうえ、やっと受診してほっとした。やれやれ。

…受診させて安心してたが、安心するのは結果がでてからだ。忘れてた。
何もありませんように。


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