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「アタクシも忙しいから月一回にしましょう。」といわれてから4回目の着付けマダムお稽古。早いなー。 前回は訪問着デビューの前の「とっくん」で、無我夢中で重い袋帯の二重太鼓と格闘していたのだが、はて、今日は何を教えていただくのだろう。このひと月の間、着物でお出かけしたのは、結婚式、お友達とのランチ、展覧会に伯母の形見で全身を固めて出たのとで、都合3回。それに付随して準備というか練習があるので、袖を通した回数としてはなかなかのものではないか。考えようによっては訪問着に二重太鼓を締められればもうそれでいいのではないか、とも思うがいやいやこれから単衣の季節がやってくるし、まだまだわからないことばかりなので、やはり1年は通して習わないと…。などと思いつつ準備をしていると、いつも早いマダムが時間ちょうどに登場。次回の約束をして以来音信普通だったので、もしかして忘れちゃったかしらと心配していたのだが、マダムも「あなたが忘れちゃってたらどうしようかと思ってたわ」とすまし顔。 早速、結婚式の時の写真を見ていただく。実は襟元はぐずぐずだし顔は変だし、あまりお見せしたくなかったのだが、マダムはプロなので隠し立てしても仕方がないので思い切って。すると「あらー上手!」「素敵!」「どちらの奥方様かと思うわ!」と大絶賛。あちこち不本意なところがあるというと、「いいのよ、これで!」と母よりずっとおおらかな反応。それでも次につなげるために不本意なところを自覚しているのはよいことだと、写真のうつりかたのコツも教えていただく。立ち姿の時はカメラに近い側の足をちょっと引く。笑うときは思い切り笑い、おすましするときは思い切りおすましするのがコツらしい。中途半端が一番よくないのだとか。二重太鼓は苦労して練習しただけあって太鼓判(笑)。実は美容師さんにも二重太鼓の結び方がきれいだと褒められていたのだった。というわけで、マダム「さて、今日は何をやろうかしら。アタクシ来る道すがらあの方は二重太鼓ができるんだから教えることがないんじゃないかしらと思って来たのよ」。いやいやいや。 譲られたものの悲しさで手持ちの着物に比べて帯揚げと帯締めが極端に少ないので、今日はマダムが適当に見繕ってきてくださることになっていたのだった。というわけで今回は小物つかいのお稽古に。お店をやっていらした頃のオリジナル商品の無地の帯揚げ2枚(牡丹色と青碧色)と、手持ちの着物が(結果的に)紬が多いからということで帯締めもちょっとレトロな大正風の丸ぐけをお持ちいただいた。お店での正札八掛けでいいといわれて即決でげっと。こういうときに自分の収入があってよかったと思う。マダムに言われるとどんな価格でも言い値で買っちゃうけど、自分一人でどこかのお店に出向いたら二の足を踏んでしまうだろうなぁ。とりあえずこの価格がよそで買うときの目安になる。箪笥の中をごそごそして、祖母の形見だという紫の木目の名古屋帯を発掘。私は喪服用の帯だと思っていたが、マダム大絶賛。これは使える!ということで、以前人間トルソーの巻でぴよたさんがお召しになった水色の紬にあわせることに。帯揚げはお持ちいただいた青碧色のほうにして、帯締めはピンクの細紐に象牙彫のすずらんの帯留め。まあつまり、新品(代金未済)@帯揚げ、伯母@着物、母@帯締め、祖母@帯、となっているわけですな。 ちなみに左下がぴよたさんが前回お召しになった組み合わせ、右下が今回のもの。全然イメージが違う。 へーほーふーん。 それで、帯揚げを牡丹色にするとこんな感じ。 この場合は同系色なので、少し帯揚げをふっくらと膨らませるのがいいのだとか。逆に、青碧色の帯揚げの場合は、差し色として使うのでアクセントとして面積は少なめがいい。 なるほどねぇ。そのほかにも手持ちの他の着物といろいろあわせてみて、遊ぶ。しかしなぁ、こんな色の組み合わせ、思ってもみないなぁ。マダムの手にかかると、なんでもありに思えて来てしまう。 こういうコーディネートを自分でやる自信は、ない(きっぱり)
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