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母は書道の教師をしている。 ある書道会に属しているのだが、そこで私が生まれてから勉強をし始めて今はヒエラルキーのかなりとんがった部分にいる。若い頃は戦争で十分勉強が出来ず、書道自体も遅く始めたので、学ぶことに対してすごくアグレッシブ。必要なものをそろえるのにも貪欲。お弟子さんを取っているので、仕入れという意味もあって筆も紙も教本もまとめ買いする。 そんな母から、今朝、電話がかかってきた。こんなに早い時間に電話が来るのは絶対なにか思い立ってのこと。彼女が一方的に話した長い話をまとめると、 「お弟子さんの△さんが持ってきた本が、 書道会開祖の古い著作だった。私も欲しい、買え。」 その本は母が書道を習い始める何年も前に出たものでもう絶版になってる。 その△さんは、娘さんがネットオークションで見つけて落札したらしい。じゃあ私も娘にインターネットで買わせるわっ!きーっ!ということらしい。古書店サイトで見ると数点ヒットした。 「うーん、これこれというタイトルだと何点あって、似たようなのでどれどれが何点あるけど、どうする?」と電話口で尋ねると、 「そうねぇ、じゃあねぇ、全部。」 「え?全部?」 「欲しい人はいくらでもいるから沢山で構わないわ。」 見たこともない本を全部買いたがるのは大人買いでしょうかね。とりあえず全部買っても一桁なので、市場に出回っているものの半数はうちの母が買い占めました。あしからず。 朝から古書店とメールのやり取りをして一日は暮れる。
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