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JR西日本のWebページに尼崎の事故に関する問い合わせ等の電話番号が載っていて、電話番号の下に赤字で「※おかけ間違いのないようにお願いいたします。」と書いてあった。とたんに胸のあたりがぎゅっと苦しくなって、思わず受話器を取り上げてその番号に苦情の電話を入れてしまった。 誰が電話番号を間違えたくて間違えるものか。間違えるなと書いておけば間違えないのか。ならば事故を起こすなと言っておけば事故は起きなかったのか。一連の電話番号は被害にあった関係者が主に利用するものだろう。ただでさ動揺を抱えている人たちへ、電話番号を間違えるなとわざわざ但し書きをいれるなどどうかしている。こんな意味のない文言を、しかも血を連想させる色で表示させるとはなんという無神経なのか。 というような意味のことを伝えてくれ、と対応に出た電話オペレータに言った。オペレータは一番利用者に近いところにいるが、この人がJRを代表しているわけではないから、この人に怒っても仕方がない。ただこの怒りを伝えてくれるように依頼するのみである。しかし、こうして番号が書いてある以上、罵詈雑言をぶつける人々も多いだろうと想像する。矢面にさらされるオペレータや駅員が神経を病まないようにと願っているが、やはり矛先はこういう一番利用者に近い部署の人々に向くようである。 報道によると、ここ数日で駅員や乗務員に対する嫌がらせがエスカレートしているのだという。ホームに立っていて蹴られた、車掌室から引きずり出された、顔を殴られた、等々、いったいそんなことをして何になるのかという幼稚な嫌がらせが相次いでいるらしい。駅員や乗務員に嫌がらせをして安全な運行が実現するのか?心身ともに傷ついた人々が癒されるのか?真に求められているのは、被害者に対するきちんとした補償であり、企業の体質改善であり、二度とこのようなことを起こさない日々の安全運行ではないのか。フロントエンドにいる人々個人を攻撃しても何も報われないし改善しない。むしろ安全な運行が実現されるように、利用客の側も協力していく余地が大いにあるのではないか。 日中・韓の問題が浮上すると、きまって在日の人たち個人への嫌がらせが起きる。企業の不祥事が明るみになったり事件や事故が起きるとフロントエンドの構成員たちを攻撃する。バッシングの先頭に立つお前は何様かと言いたいようなマスコミの記者たちも。この国の民度の低さを感じてやりきれない気持ちになる。
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