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朝、そろそろ仕事に出かけようかと思っていると、ゆっさゆっさゆっさとゆれた。天井から下がっている電灯もずいぶん長いことぶらぶらしていた。今朝の東京は20度。予報によると時間がたつにつれだんだんと冷え込んで雨も降るそうな。 お昼に折りたたみ傘を差してランチの待ち合わせ場所へやや遅れ気味に行く途中、電話がかかってきた。折り畳み傘をあごに挟みつつ電話に出つつビルの軒先から道路に出たらそこに突風。見事に折り畳み傘がおちょこになった(涙)どこにどういう力が加わったのか、骨のひとつがぐにゃりと曲がってしまい、三段折りたたみなのに足が一本飛び出したような感じになってたためなくなった。よくみると全体的にゆがんでしまったのでもう再起不能かも。ロンドンの空港で買ったリバティ柄で気に入ってたのになぁ。ずいぶん大事にしていたつもりだったんだけど、5年ぐらい使ったからまだいいほうかな。リフォームして手提げバックでも作るか(そんな時間がどこに?)、修理してくれるところを探すか、とりあえず乾かそう(弱気)。 食事が終わってから、電車に乗って東京駅へ。先日から熱に浮かされたように騒いでいる「リサとガスパール」原画展をやっているとNEOさんに教えてもらったのだ。会場についたのは1時ちょっとすぎだったので、比較的ゆったりと見ることができた。以前油絵っぽいタッチだと思ったのはアクリル画で、トレーシングペーパーをカンバスにして何回も塗っていくのだという。会場は若い女性が多く2〜3人のグループできゃいきゃいいいながら見ている。時折母子とか親子とか見かけるが、子供の目の高さに展示しているわけではないので、むしろ子供は退屈していて夢中になっているのは親のほう。 先日「ガスパールが先かリサが先か」と書いたとおり、原題は"Gaspard et Lisa"となっている。このシリーズは、第1巻がガスパールのベニス旅行の話で2巻にリサが初登場なので、"Gaspard et Lisa"となっているのだと思っていたのだが、第1巻は日本では未訳らしい。ということは日本に登場したのはリサが先でガスパールはリサの友達としてあとから登場、ということになる。しかも会場に展示されていたリサ登場こぼれ話によると、はじめにキャラクターとしてリサが誕生し、アシェット社の今はなき編集者が、「男の子もいたほうがいい」といって黒いガスパールを作り出したという。んーそうなるとやっぱり「リサとガスパール」なのか。 他にも同じ作者の新作絵本や、過去の作品などが展示されていて、会場を抜ける直前にそれらを実際に読めるコーナーが設置してある。未訳の1巻や一部の絵本はフランス語で、ほとんどは日本語の絵本が何冊かずつ本棚においてあり、次々と手にとって読む。そこにいる人たちはみんな幸せそう。日本語の絵本は初めて読んだが、原書よりも軽くはしょって訳してある印象を受けた。原書ももちろん、小さい子供にもわかるように書いてあるということなのだが、どういう因果でそういう結果を招いたかというのはかなりロジカルに書いてあるし、ちょっとした皮肉も仕込んである。それに比べると日本の方は毒気が抜いてあるというか、単純かつ平和にものごとが進んでいきすぎな感があって、つまらないと思った。言葉遣いも「あたしってあったまいいじゃない?」とか「でっかーい」とか、うーむ、こどもにはこういう言葉遣い覚えてほしくないなぁと思うような言葉もあって、残念。 絵本コーナーを抜けるとそこはキャラクターグッズ売り場。夢のような空間が広がっていた。ぐっと理性でこらえてこんど幼稚園にあがった甥のためにと、一人がもらうともう一人もほしがるという姉のためにおそろいの缶バッチを買った。 常々リサはしっぽが魅力的だと思っていたが、その尻尾を体現しているぬいぐるみがなかったので買わないで済んだ。あーよかった。2万円近いぬいぐるみをお買い上げの方もいた。ちょっとうらやましいかも。気ぐるみ姿のリサのすごくかわいいぬいぐるみもあったが、耳が隠れているとますますスヌーピーそっくり。スヌーピーとして見てもかわいいんだけどね。
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