WELLA
DiaryINDEXpastwill


2005年03月07日(月) 正面から取り組んで。

MS-Wordに正面から取り組む。
Wordというソフトは、とっつきやすいわりに扱いにくい。使いこなせたらかなり強力なソフトだと思うのだが、マイクロソフト特有の癖やバグ仕様により、思わぬ珍現象が起きる。世間の人が使っているのを見ても、Wordらしい使い方をしている人というのはあまり見かけず、Wordに使われているというか、Wordの気の向くままに動かされている気がする。ちょっと前までは理系の論文はLaTeXと相場が決まっていたが(その前は手書き)、いまやWordで、という投稿規程も珍しくない。いろいろな自動機能がありながら信頼性にかけるソフトと、細かく自分で設定しなければならないがほぼ思い通りに仕上がるソフトと、どちらがいいかといえば後者だと思うのだが、これも時代の流れである。で、今日はWordのスタイル(フォント、行間、見出し、箇条書き等)について、ねちねちねちねち勉強した。かなり飽きた。ちゃんとできればやっぱり強力という再認識も。これをきちんと使いこなせたら、バグ仕様による思わぬ珍現象の微調整に時間をとられることも減っていくだろう。いや、そうあってほしい。お願いそうなって。

ところで、報道によると、国内初のクロイツフェルト・ヤコブ病患者の渡航歴に基づいて、1980年〜96年に英仏両国いずれかに1日以上滞在した人からは献血を受け付けないことに決まったそうだ。従来の献血制限は1980年以降英国滞在6ヶ月以上を対象としていたが、ぐっと範囲が広がったことになる。80年代、特に後半になると円高による海外旅行ブーム花盛りであり、大量の若者が海外に出かけた。ちょっと上の年代は沢木耕太郎をポケットにねじ込んでバックパックかついで貧乏周遊旅行、当時の大学生つまり現在40歳前後の年代は、冒険心がなくとも「たしなみとして」海外旅行がぐっと身近になってきた世代である。事実、私の同級生たちは卒業旅行と銘打って大型海外周遊ツアーに参加した人が多かった(個人旅行はやや少なめ)し、これ以降の年代はもっと気軽に出かけるようになったのは言うまでもない。
献血が出来る年齢である16歳〜65歳(特例で69歳)の人たちのうち、80年〜96年の間に英仏いずれかに1日以上滞在というと、かなりの人たちが引っかかることになる。私の周囲でも、この制限にかかる人の顔がいくつも浮かぶ。これらの人々からの血液を制限するだけで、本当にこれでやっていけるのか?ただでさえ血液が足りないというのに、これは大変な事態である。このまま少子化が進んで2015年には25%が献血ができない65歳以上となるともいわれていて、そうなると65歳以上は年齢制限で献血不可、96年に生まれた人が2015年に大体成人するとして、善意ある20〜64歳の人の少なからぬ人が英仏いずれかに1日以上滞在していた可能性があるとすると、いったいどうやって血液を捻出してくるのだろう。条件にあう人から強制的に採血??
クローン臓器、クローン人間には反対の立場をとる私だが、クローン血液(人造血液)には正面から取り組んで実用化してほしい、と思う手前勝手なれいこなであった。

参考サイト:
厚生省 変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)に係る感染経路について(概要)
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/03/h0307-4.html
弘前駅前献血ルーム情報
http://www.hirosaki-oh-machi.com/yakudachi/blood/index_blood.html


れいこな |MAILBBS