WELLA
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2005年02月02日(水) 散歩

日付は本当は昨日だけど、まあいいや。
朝食は別料金なので、部屋の備え付けのポットでコーヒーをいれ、機内食の残りのパンとかおつまみをかじる。すごく寒い。私たちの部屋は屋外温水プールに面しているが、朝っぱらから泳いでいる人がいる。白人はすごいなー。会議前にカメラを持って敷地内をちょっと散歩する。赤岩をむき出しにした山々やサボテンの写真を撮り、夫は会議へ。私は部屋に戻ってDon't Disturbの札を出して、ベッドにもぐりこむ。静かで気持ちがいい。2時間弱眠って、なぜか部屋に届いていたUSA Todayを読む。電子辞書、便利だなぁ。ずっと辞書引きっぱなしというのも情けないが、辞書には語源が出ているので、記事によってラテン語系単語が多かったりフランス語系単語(微妙な違いが…)が多かったりすることがわかり、記事を書く人の好みが現れているようで面白い。午前中のセッションが終わった夫が部屋に戻ってきて、会場にあったというマフィンを持って帰ってきてくれた。すぐ食べる。隠れ家生活みたいだ。
夫がちょっと離れたところにあるThe Chapel of the Holy Crossに行きたい、と夫がいうので昼休みを利用して散歩に出る。コンシェルジェに聞くと車での行き方を教えてくれたが、歩いていくには幹線道路の脇のditch(側溝)をいくように言われ、そういえばこれがそうかと思えるような干からびた溝を歩き始めるが、ものの100メートルも行かないうちに即効で側溝はなくなる。車社会のサガか、教えてくれた人も実際は歩かないから知らないんだろうなぁ。昔夫が北陸に行ったばかりの頃、役場までの道を尋ねて地元の人に「信号三つ分だからすぐや」と教えられて歩き始めたところ、信号と信号の間のあまりの長さに絶句したという話を思い出す。
藪の中とか道なき道をとぼとぼと歩き、幹線道路をわたって奥へすすむと自然遊歩道がある。そこを道なりに行けばチャペルに着くらしい。厚着をしてきたが、お天気がよくて風もないので寒くなく、景色を見ながらサボテンの囲まれた道をひたすら歩く。途中で銀色の身体をした狼のような狐のような動物を見る。
目当てのチャペルは赤岩に食い込んだような建て方をしていて、一歩足を踏み入れると、ひざまずいて祈っている人も多い。建物自体はシンプルだがカトリックで、ギフトショップを覗くとさまざまなキリストの像をはじめ、世界各国から集められた偶像を扱っている。アメリカ人の、よく言えば熱心、悪く言うと一種狂信的な雰囲気も感じられた。チャペルからの眺めはまさに絶景。いわば巨大な奇岩なのにどうしてこんなに美しい風景なのだろうと不思議な気がする。帰り道は住宅地の袋小路に脇から入り込むような形でアスファルト舗装された道を発見し、らくらく帰ってきた。


チャペル

チャペル内

絶景


夜はタクシーで、ダウンタウンのイタリアンレストランへ。部屋のオートロックの具合がロックもカードキーも悪く、営繕の人に来てもらったのだが、その人に尋ねて教えてもらったところ。窓の外にライトアップアップされた樫の木が並び、ピザとラザニアとサラダを注文すると、多すぎるからやめておけといわれてサラダをパスする。素朴な味でおいしい。デザートが入る余地ができたので、私はりんご煮を載せてキャラメルソースをかけたアイスクリームを注文する。夫も同じものを注文すると1つで十分だからやめておけ、といわれておとなしく従うことに。帰りも同じ運ちゃんのタクシーが来てさくさくホテルに戻る。今日も星がきれい。

http://sedona-attractions.10-best.info/sedonachapel.html


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