WELLA
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2004年02月28日(土) 「匿名の通報者」であらまほしい人物。

鳥インフルエンザで京都の養鶏場で20万羽すべて処分という。
処分というのはつまり殺してしまうわけで、ニワトリがせっせと産んだ卵を横取りし、さらには彼らの肉を日ごろ食している分際で言えた義理ではないが、映像を見ていると何の罪もないニワトリが殺されていくのはかわいそうだという感情がわく。卵を産まなくなった鶏が食肉用に回される、という現実は知らなかったが、生あるものを食す以上、最良の状態のものを適切に調理し、感謝しつつ食べたいものである。それにしても、年初にも半年前の卵を出荷していた業者がいたが、京都というのは養鶏業者が多い土地柄なのだろうか。たまたま不届きな業者が多いというわけでもないだろう。
多くのニワトリが日々死んでいく状況を隠蔽していたために災禍が広がった。経営者は、鶏舎専属の獣医が腸炎と診断を下し、特に問題がないといったので特に届出をしなかったと弁明した。一週間もそれが続いたので、翌朝電話するつもりだったと報道陣に対して答えるその姿は、ことの重大さを理解していないように思われた。しかし、その専属だという獣医はいったい何をしていたのか。獣医の免許があるだけの、名義貸しに等しいような老いぼれじいさんなんだろうか?これだけ鳥インフルエンザが騒がれていたのに、保健所の提示していた症状と違うから届出る必要がないと判断するとは信じられない。
と、ふつふつと怒りに震えながら、ふと思いついた。実は「匿名の通報者」というのは、この獣医なのではないか?社長に保健所に届け出るように再三進言したのに、この社長が騒ぎになるとやばいからだまっとけ!ばれる前に出荷しろ!と厳命したのではないか?獣医としての正義と会社に対しての忠誠心の板ばさみになって苦悩する獣医。しかし、どんどん病死するニワトリは増えるばかり。ああ、このままではいけない、これ以上被害が広がるだけだ。一晩悩みぬいた結果、匿名でタレこむ獣医。

…せめてそうであってほしいものである。


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