WELLA
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2004年02月27日(金) ホームベーカリー初釜

未明に目が覚める。
そうそう、パンをセットしていたんだと思って覗きに行くとちょうどパン種をこね始めたところだった。消音といってもかすかにうぃーんうぃーんと音がするので、この音で目が覚めたのかもしれない。小窓から種が見る見るまるくまとまっていく様子をしばらく眺めながら、うまく焼きあがるように念を送ってからまた寝る。
なんとなくパンのいいにおいがしてきたと思ったら、焼き上がりを知らせるメロディが聞こえてきた。さっそく取り出してみると、うまく焼けている!味見してみると、飛び上がるほどおいしい!というほどでもない。やはりパンミックスだからだろうか。朝食は焼きたてパンとサラダ。気がつくとばくばく食べていて、やっぱり焼きたてはおいしいと思う。特に耳の部分がつるりとしておいしい。昼は卵と牛乳をいれ、その分水を控えてミルクブレッドにする。これまた耳の部分がさくさくしておいしい。
今日は松本被告に東京地裁で判決が下される日というので、朝からなんとなくテレビを見てしまう。逮捕されてから8年以上経ち、ずいぶん当時のことは風化しつつあるが、あれだけの大罪を数多く行ってきた人間の裁判にしてはきわめて早い審議であったのだという。極刑になって当たり前の犯罪を、きちんと手間と暇とお金をかけて審議しなければいけないというのもむなしいものである。当然極刑の判決が出たのだが、遺族や被害者たちは異口同音に、「(犯した罪の数だけ)何回も死刑になって欲しい」とか「通常の(苦痛を伴わない)死刑執行ではなく、死の恐怖に恐れながらうんと苦みながら死んでいって欲しい」とか感想を述べている。こういう残酷なことを善良なる一般市民が公然と口にするほど、被害者の悲しみや憤りは深い。
弁護側は当然控訴したので、これでまた高裁にいくまで何年もかかることになる。そしておそらく最高裁まで行くだろう。法廷で松本被告が終始見せていたという態度に「こんな奴のために、いったいなぜ…」と思い、刑の確定にいたる長い長い道程を考えるにつけ、やりきれない思いになる。


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