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昨秋の披露宴で一緒になって以来、久しぶりに旧友ぱらぐちに会う。 ことの起こりは、3週間ほど前である。フランス語教室の帰りの電車内で携帯をチェックすると、ぱらぐちから1時間おきに不在着信があり、「困ったことがあるので電話してくれ」というメッセージが残っていた。「相談したいことがある」とか「話がある」といういい方ならまだしも「困ったこと」というダイレクトな表現に不穏な空気を感じ、電車を降りるのもそこそこに駅のホームから折り返し電話をかけた。「どうした?」と聞くと、電波状況の悪い中、途切れ途切れに「…いや…実は…困ったことというのはさ…」と、例の英文和訳口調で説明しているのが聞こえる。「ちょっと…ひとを…さ…して…て…」。なにー?人を刺しちゃったのか?そりゃ困ったことだよ。「人を刺したのか?」と聞き返すと、「いや、そうではなく人を探しているのだ」という答え。つまりバイトの人探しをしているのだが、誰か知り合いはいないか?という相談だった。で、けっこう困っているらしい。求人条件を聞いてみると、微妙に難しい条件の組み合わせになっていた。私の細い人脈網を頼って、延べ人数にしてかなりあたったのだが、どれもスカ。幸いにしてぱらぐちが自力で探し当てたというので、お礼の電話が来て久しぶりにお茶をすることになった。以上前置き。 で、久しぶりに会ったぱらぐちは専門学校の講師のバイトをやっていて、似合わないスーツ姿だった。ランチタイムが過ぎた甘味処にしけこんで、相変わらずぱらぐちはほめ上手で、従兄と話するみたいに気を抜いて2時間半ほどだらだらとディープな話をする。人生いろいろあるもんだな。店を出て駅までの商店街を、時々肩がぶつかるほど並んで歩きながら、馬鹿話に花を咲かせる。「こんなときに向こうから夫@れいこなさんがきたら、びっくりするかな、気を利かせて俺たちのこと見ないふりするかな」などとちょっとわくわくするぱらぐち。 ていうか、自宅の壁掛けカレンダーには「ぱらぐちとお茶(はぁと)」ってでかでかと書いてあるんですけど…。
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