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昨日の氷雨に懲りたので、天気予報を見ないままショートブーツに皮のジャケットという出で立ちで家を出る。雨は降っていなくて曇天の低い空である。こういう天気は北陸に暮らしていた頃を思い出す。「鉛色の空」という表現がぴったりな低く雲が垂れ込めた冬は、関東の乾いた刺すような寒さとは違って、湿り気を帯びてやんわりと包み込むようだった。もちろん雪国だから厳寒には違いなく、寒さは底から這い登ってくるようなのだが、ほほに触れる冷気は意外なほどやわらかった。 そんなことを思い出しながら、案外早く到着したバスに乗って最寄のJR駅までバスに乗る。JR駅までは銀杏の街路樹を抜け、その向こうにつながる大通りは欅の木が連なっている。街路樹も、電車の窓から見える木々も、黄葉した葉もだいぶ落ちて寒々しい景色が広がっていた。 仕事が終わってぼやぼやしているうちに、もう真っ暗である。夫と待ち合わせて、この間の打ち上げで行った郊外の駅前にある魚のうまい店に行く。前回は体調不良やら気遣いやらであまり堪能できなかったので、今度は心ゆくまで味わおうという趣旨である。店の主人は新潟の人らしく、メニューには新潟の銘酒がずらりと並ぶ。とりあえず生ビールを飲んで、熱燗を一合だけ飲んで、冬の味覚に舌鼓を打って帰ってきた。大満足。 うれしかったので食べたものを列挙しておこうっと。 食べたもの:ほうぼうの刺身、天然ぶりのおおとろ、生うに、しめ鯖、てんぷら盛り合わせ(ピーマン、海老、しいたけ、ナス、ししとう、キス)、串焼き(レバー、砂肝、ぎんなん)、子持ちはたはたの煮付け、山芋千切り、白子ポン酢、これだけ食べて8000円ほど。 あんな店が近所にあったら、毎週行っちゃうな。
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