WELLA
DiaryINDEXpastwill


2003年11月09日(日) 実りの秋。

朝一番で宅配便が届いた。北陸でお世話になったT口さんから取れたてのしいたけとゆずである。前からきのこが出たら送ると言われていたのだが、今年はきのこの出が遅く、やっととれたらしい。さっそく箱を開けると、すべすべした皮膚を持った肉厚のしいたけが現れた。手のひらほどもある大きなもののある。しいたけ菌を植えて一番に取れたしいたけは特大になる。早速お礼の電話をすると、こんなに早くつくならなめこも送ればよかった、と驚かれる。昨日の夕方の集荷で朝9時に配送されるとは、宅配便恐るべしである。30分ほど四方山話。私達が住んでいた宿舎は、夫と比較的親しくしていた学生さんが教員となって新婚さんとして住んでいたのだが、彼が他に移ったあと、今度は私の掲示板に以前よく出入りしていた女性研究者が住むことになったのだという。大小合わせて100戸以上ある宿舎内で、2度もこういうことがあるとは不思議な縁である。
今日は知人宅での恒例のBBQに呼ばれていたので、特に姿のいいしいたけをいくつか選んで持っていくことにする。JRを乗り継いで1時間強。広い敷地の中に二世帯住宅と、もう一つ子世帯がある三世代同居のお宅。例年庭先で親の母校サークルつながりと、子供の保育園つながりの大人子供総勢50名がBBQをする。今年は諸般の事情で子世帯を処分したそうで、庭も区切られて手狭になったというが、それでもまだまだ広い。途中雨が心配されたが、13時ごろから17時までひたすら肉を焼き、喰らう。今までは子供にはソーセージを何本か食べさせて、最後に焼きそばでも食べておけば済んだのだが、去年に比べて当社比120%ぐらいの子供達が十何人いて、数を争って無理して食べる子供たちもいるので、今年はとても焼くペースが追いつかない。来年からはバーベキューが始まる前にこんにゃくでも食べさせておくか、という話になる。ジャンボしいたけは案の定みんなを驚かせ、肉厚のみずみずしいしいたけにみんなで舌鼓。北海道在住の人が、本場の子持シシャモとするめを持ち寄って、こちらもまた大満足。普段食べているシシャモが偽者だと言うことがよくわかった。
日暮れと同時に屋内にはいり、しばし歓談。コアなメンバーはまだまだこれからという雰囲気だったが、6時を回ったので「投票がありますので」と一足先に失礼する。夫は一泊出張から帰っていて、ぎりぎりに投票所へ。私が住んでいるところは、現職がやたら強くて無所属も新人も出馬せず、全然盛り上がっていない。日本の政治ってなんでこんなつまんないんだろう、と思いながら消去法で選ぶ。そういえばBBQで「選挙は行かないんですか」という問いに「あんまりそういうの興味ないんで…」と答えていた地元園児のお母さんもいたしな。「そういうの」の一言で片付けられてしまう国政参加者の温度差は広がるばかりである。


れいこな |MAILBBS