WELLA
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2003年11月08日(土) 学問の秋に一人揺れる心。

非常勤先Lで研究大会。そうかー。これが1年経ったということか。この間業界展でも会った人に、「今度は何か発表したらどうですか?事例研究でも」といわれ、そうですよね…と言葉を濁す。そうだよなぁ、ネットで毎日何百字も費やしているなら、本名で形に残る物を生産したほうがいいよな。ひょっとして私、期限切れになるのを無意識のうちに待っていたりするのだろうか…。
学会といってもほとんど内輪の集まりなので、昼食をはさんで懐かしい面々に会ったり、自分のTAがいたり、まあ同窓会のようなものである。去年は後で飲みにいってその場で新しい非常勤職が決まっちゃったりして、結構変化があったのだが、今年は終わり次第すぐに会場を出て、ついでにちょっと打ち合わせなどもして、発表内容にもなんとなく釈然しないものを感じながら誰とも約束せずさくさく帰る。
帰りに図書館に寄ってフランス語の文法の本を探してみる。ここの図書館は去年から土日夜間も開館となった。夜間の時間帯にもかかわらず結構利用者がいた。業務外部委託化のなせる業である。図書館員の、ひいてはサービスの質が落ちるのではないかという議論もあるが、利用者からすると便利になったように思える。いくら質が高いサービスでも開いていなければないのと同じという面もある。初心者向けのものはやはりこっちには置いていないらしいが、イラスト入りの大判の本を見つけて借りることにする。帰りの電車の中でぱらぱらめくってみると、広告などに出てくる実際のキャッチコピーなどを文法的に解説してあり、バラエティに富んだ文例が出ていて楽しい。日付票を見ると私の前に借りた人はいないらしい。もったいない話である。


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