WELLA
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2003年11月07日(金) タクシー^2

だるーい。
ぼーっと朝過ごしていて、出るのが遅れてしまう。今日は学生時代のゼミ仲間の一人とランチの約束をしている。彼女は非常勤先Bの近くに住んでいて、春からずっと一緒にお昼を食べましょうといっていたのだが、前期は私の余裕がなく実現できず、やっと今日。いつもは家の前のバス停から最寄の1つである駅まで出るのだが、ぎりぎり間に合うかどうかという時間に家を出て、横断歩道で信号待ちをしている間に目の前を通り過ぎていってしまう。時刻表によるとさっきのバスは時間通りきたようなので、6分後である次を待つが、10分経っても来ない。このままでは完全に遅刻してしまうので、やむを得ずタクシーにのって同じ路線の一番近い駅まで。740円也。1040円差し出すと、おつりが400円来た。いや、これは多すぎるでしょう。余分なおつりを返して、正直者にはいいことがあるかなと思いつつ駆け足でホームへ。ちょうど電車は行ってしまったところで、次は7分後。なんだよ〜。やっと来た電車も途中駅で後続電車の待ち合わせなどで結局遅刻。すまんこってす。
お昼は商店街の近くにある中華料理店で。11時半開店だが実働は12時かららしく、料理が出てくるまで結構待たされる。お互いの近況報告やら仲間内の噂話など。ついでに愚痴などもこぼしあっという間に1時間が経つ。そのまま仕事場に直行。いつものように2コマ。1コマの始めに暴言を吐く学生がいて、非常に不愉快。私が良かれと思ってしたことに落ち度があったのでまあ、お互い様なのだがあまりに感情をもろにだすので驚く。やや八つ当たりぎみにピリピリと開始したら他の学生も神妙にしていた。その後は問題なく進み、私の機嫌も直る。2コマめもいつもどおり順調。
なんだか大消耗したので、いつもは駅まで歩くところをバスに乗り、さっさと帰宅する。シャワーを浴びて着替えて、一服してから再び家を出て、新国立劇場で公演中の現代舞踊を見に。http://www.nntt.jac.go.jp/season/s207/s207.html
フランスのバレエ団のせいか観客の1割ぐらいはフランス人らしき西洋人の姿が。フランス語やフランス風のジェスチャーが飛び交っている。日本人の観客も舞踊関係者が多いらしく、服装とか立ち居振る舞いがちょっと違う。
演目は「ヘリコプター」と「春の祭典」。両方とも音楽は録音だったが、ライブでないということはあまり気にならない。
前者は演奏家が実際に4機のヘリコプターに分乗して録音したという四重奏曲に合わせて、6人の男女が舞台の板上に投影された幾条もの光の流れの中で緩やかにときに激しく踊る。光は水面を模していて、ダンサーの動きに合わせて水面が乱れるように見える。実際ダンサーにあわせているのか、ダンサーがあわせているのかは解説を読んでもよくわからなかった。後者はなじみのあるバレエ「春の祭典」にバレンボイムの委嘱でまったく新しい解釈を加えたというもので、録音もバレンボイム指揮。最初から最後までかなり生々しくエロティックである。冒頭に登場した現代風のミニスカートの女性ダンサー達が、次々にはいていたパンティを両足首まで下げてみせ、そのままの体勢で挑発的に踊り始めると眺めていた男性ダンサー達が衝動的に反応してペアとなり、それぞれ性の営みを表現していく。最後に一人の女性が衆人環視の中で全裸に剥かれ、生贄としてささげられる。蠢く性、性の衝動、時に暴力的ながら下品にならないのは、これがさすがフランスということなのか。全裸の女性ダンサー、筋肉の動きが美しい。局所を隠すものを貼っていたのは、日本らしい無粋な配慮か。
終演後、前から気になっていたイタリアンレストランへ。商店街のど真ん中にあり、店内の雰囲気は下界とまったく違っておしゃれ。料理もワインもおいしく、かつ値段も高くない。帰りはタクシーと初めから決めてあったので、時間も酔いも気にせずコースをしっかり食べる。私達が入ったのが最後のテーブルで、直後に2〜3組断っていたので、運がよかった。タクシーもすぐつかまり、ゆったり座ってすいた道をすいすいと帰ってきた。終わりよければ全てよしの夜。


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