WELLA DiaryINDEX|past|will
自治体がやっている子宮がんと乳がんの検診で産婦人科へ。受診票とともに送られてきたリストから自由に選べる。その中に、私が入っているスポーツクラブで、マタニティスイミングに看護師を派遣している病院があったので、そこに行ってみることにする。ここは産み分けや不妊なども手がけている大手で、2chの既婚女性板などで情報が流れているので、後学のために覗いてみるかと思い、バスに乗って出かけた。 行ってみるとかなり大きい。いざ入ろうとしたら建物の外の駐車場に車を止めて人待ち顔の30代前後の男性が2〜3人いる。なんと場違いな、と思いながら入り口のドアを開けると、玄関ホールにおびただしい靴が脱がれている。しかもなんかみんな高そうな靴ばかりである。足の踏み場を探しながら奥へはいり、靴を脱いで備え付けのピンクのスリッパに履き替える。ロビーにあふれんばかりの赤ちゃん連れの親子。うわ。場違いは私でしたー。受付に行くと「今日はこどもの検診日でこんなですけど、検診は大丈夫ですから」と言われる。手続きを済ませて空いている席に座る。前後左右親子連れである。しかも男性の姿が目に付く。見るからに「うっとりと赤ちゃんを覗き込む幸せな新米パパと新米ママ」というセットが十組以上いるのである。あるいは新米おばあちゃんを従えた新米ママと赤ちゃん、とか。(しかしほかに赤ちゃんのお兄ちゃんやお姉ちゃんらしき年長の子供が見当たらないというのはどういうことだろう。今日は第1子の日なのか?どこかに預けてきたのか?保育園か?)聞こえてくる会話もいかにも「未知との遭遇(わくわくはらはら)」と言う感じで、お互いの子供の様子とか生後何日かとか尋ねあっては驚いたり同意したりしている。男性も慣れたもので、妻と子が検査を受けている間、新米パパ同士談笑したりしている。乳児検診で父親が会社休んで付き添いにくるとは…とも思うが、この病院で出産したということは、不妊治療を乗り越えてやっと妊娠したとか、妊娠・出産に関して非常に熱心に取り組んだとか、人一倍思い入れがあるのだろう。この人達がこのノリでお受験へ突入していくのだろうか、と思わせる雰囲気も醸し出されている。 それにしても今まで足を踏み入れたことのない空気に圧倒される。以前行っていたところは婦人科だけで産科はなく、患者も何らかのトラブルを抱えているか、子供ができないように心がけている人が多かったのだが、さすがに産婦人科は違う。ここはしばらく前に、本院と離れた場所に完全予約制の不妊センターをオープンさせたのだが、その配慮は至って正しいと思う。 「○○様」と名前を呼ばれ、「お待たせいたしました。こちらへどうぞ」と下へも置かぬ案内をうける。検診が終わると「お大事になさいませ」と深々と頭を下げられる。出産は病気ではないとよく言われるが、客商売という意識が浸透している病院だった。外に出ると病院の敷地だけでなく、道路を挟んだ向かいにも駐車場があることに気づいた。ワンボックスカーや外車が多い。高そう。うむー。
|