WELLA
DiaryINDEXpastwill


2003年09月20日(土) 華燭の宴

朝6時起きで夫とともに飛行機に乗って広島へ。愛する弟、妹のような存在である二人の結婚披露宴に出席。羽田までの道のりはスムーズで、飛び石連休の初日なので混雑を予想して少し早めにゲートを抜ける。私は前夜までに作った「発表資料」に目を通す。夫は乾杯の発声をどうするか決めているのか、なにやら考えているようないないような…。
予定通りに会場近くのホテルに着く。二人の門出を祝って気張ってレンタルした着物を持って、着付け支度部屋に。新婦お支度中である。前夜は準備に追われて貫徹だったそうで、なれないドレスアップにダウン寸前である。「れいこなさん、白い着物だから私の代わりに新婦の席に座ってー」などと泣き言を言うので、「気合だ気合!」と喝を入れる。着付けさんメイクさん各一人なので、新婦が完了するのを待って私も着付けてもらう。ドレスを身にまとう花嫁、うーむ。感無量である。ベールも着けてどこから見ても立派な初々しい花嫁のできあがり。私の方もちゃちゃちゃっと仕上げてもらう。
会場は美術館の中にあるレストランで、緑が映えて美しい。親族写真にも混ぜていただく。会場には懐かしい面々が。式が始まるまで、歓談したり写真を撮りあったりして過ごす。今日のパーティーの様子はネットで中継するということで、私の席は放送席の隣。ネームプレートがメッセージカードの封筒になっていて、さっそくそれぞれニコニコしながら読む。緊張の面持ちの新郎新婦が入場して着席。幸せそうである。主賓の挨拶に続いて夫が乾杯の音頭を取る。聞いているほうがハラハラする。続いてケーキカット。ふと隣の放送席を見ると無人。てんやわんやしていてカメラがお留守になっているようなので、とりあえずカメラをケーキの方に向ける。なかなか按配がわからなかったが、ないよりはまし、ということでれいこなカメラマンの画像がネット配信された模様。
パワーポイントを使って新郎新婦が自分のプロフィールをそれぞれ紹介したあと、しばらくして私のスピーチの番になる。過去何回かスピーチしたときは、いつも頭のなかでざっと考えて興が乗るまましゃべっていたのだが、今回は二人のなれ初めから間違いなく話したかったので、パワーポイントも使ってきちんと原稿を用意したのだ。却って緊張するものである。色物として一応笑いもとり、なんどか滞りなく役目を終える。その後新郎新婦の友人の正しい暖かいスピーチがあり、新郎新婦の研究発表があり、両親へのお礼の言葉と花束贈呈と続く。緊張もほぐれたのか、新郎新婦それぞれのかわいらしい誠実な人柄がにじみ出ている。時々涙ぐむ花嫁。
あっという間に3時間が経ち、お開きとなった。立ち去りがたくロビーをたむろし、また写真を撮ったり、談笑したり。ホテルに戻ってから一休みして、新郎新婦を交えて夜の街に繰り出す。式の間何も食べられなかったという二人はすばらしい食欲を発揮。こちらはしっかりご馳走をいただいたので苦しくなる。新居に帰る二人を見送り、幸せな気持ちでベッドにもぐりこんだ。


れいこな |MAILBBS