WELLA
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2003年01月06日(月) いと旨い子/ペタ子

朝、ウィルスメールが来る。念のためウィルスチェッカーを最新版にアップデートして、チェックをかける。予想外に時間がかかったため、放置して外出。
先日流れた昼食会を都心部にて開催。メンバーはぱらぐち、なんちゃん、そして週末にデュフィを追って広島のなんちゃん宅に私とともにお世話になるぱぴちゃんの4人。ぱぴちゃんとぱらぐちは初対面。普段それぞれ個別にコンタクトを取っているのでうっかりしていたが、ぱらぐち、なんちゃん、私の3人が揃うのは殆ど5年ぶりのことである。
ネット予約の特典として各自招興酒一杯サービスという話だったが、あけたばかりの甕から四合ビンぐらいの酒器でどんと出される。いかんせん下戸と午後仕事がある人ばかりなので、殆ど私一人勝手に飲む。コース料理の途中でぱぴちゃんが会社に戻り、残る3人でさらに続く料理を食べながら与太話に興じる。食後、まだ時間がある3人はそのままス〇ーバックスへ移動して、さらに与太話。「自称:いじられキャラ」のなんちゃんを二人で存分にいじり倒したり、暴走したり。
解散後、とあるアーカイブスの研究会へ。土方巽の舞踏の振り付けの各部分を絵や言葉で紙に記録したもの(舞踏譜)をアーカイブとして残す、という試みに関する発表およびワークショップ。ワークショップで踊ったお嬢さんは、もともとモダンダンスをやっていた人で、舞踏譜の言葉を伝えられた彼女が、その少ない(しかも初めて聞く)情報をたよりに、いきなりその場で踊るという試み。全ての動きを振り付けられて踊るわけではないので、想像力と創造力、さらにその下地となる実体験や知識が必要になる。年若い彼女には「竿をさす」という動きがわからない。今までの西洋的なダンスの経験から背中をぐっと張り、無意識のうちに指の先まで美しい動きをしてしまう。がに股すり足のどろどろした土着の世界からは遠い。
ワークショップが大幅に時間オーバーしたので、最後のセッションはパス。
待ち合わせのため地下鉄で新宿へ向かう。中吊り広告を眺めていたら「いと、うまい子」という文字が目に飛び込んできた。なにかと思ってよくみたら元アイドル伊藤麻衣子の顔が…。改名してたんだ。どうにもひねりのない芸名である。
tenkoさんにおかりしている本(by 池澤夏樹)を車内で読んでいたら、白頭鳥の話がでてきた。もともとは中国・台湾に住む頭の白い鳥で本国ではペタコという、というところまで読んでハタと記憶がよみがえってきた。小さい頃、戦前生まれの母に教えてもらった童謡に「ペタコ」という言葉が出てきたのを思い出したのである。「ペタコ、白い帽子お母さんにもろた、ぺたこ、白い帽子被ってる、あ、リャンリャカリャンのリャンリャンリャンリャン、リャンリャカリャンのリャン」というような歌詞であったと思いながら、読み進むと、歌詞は少し違うようだが果たして童謡に関する記述も載っていた。てっきり「ペタ子」という変わった名前の女の子の話だと思っていたのだが、白い帽子を被った鳥のことだったのか。それにしても今思い出すに、この歌はなんとも中国的な節回しだったのである。


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