WELLA
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2003年01月02日(木) お参り梯子

お正月用に買っていたお餅があまりにおいしくなくて哀しくなったので、ほんの朝飯前に近所のスーパーへもう少しまともなお餅を買いに行く。ついでに近所のお寺でお参り。ここはお祖師さんで、民衆信仰のメッカみたいなところなので、縁日のようににぎやかである。鐘撞き堂で鐘を撞かせてもらい、本堂でお屠蘇をいただく。いちいちお布施というかお賽銭というか、幾ばくかを三宝の上に置くのだが、なかなか面白い経験である。
買い物とお参りに1時間ばかり費やしてようやく戻り、買ったばかりのお餅でお雑煮にする。お雑煮というのは、誰に聞いても「うちのは普通だよ」と答えるらしいが、我が家のは関東のおすまし風。全然「雑」煮ではない。鶏肉と三つ葉。あとは小松菜や練り物が入ったり入らなかったり。夫の実家は鳴門が入る。
食事を済ませてしまうと朝刊も年賀状の配達もなく、コレといってやることがない。ネットにはつないで見るが、メールの返事も掲示板への書き込みもなんとなくする気がしない。ごろごろと過ごし、このままごろごろしていても仕方が無いので
マンションの屋上に上がって景色を見てみる。うー寒い。すっきり晴れ上がっているわけではないが、遠く筑波山まで見通せる。今度は2kmほど離れた神社に行くことにする。歩いていくと到着前に日が暮れそうなので、行きはバス。神社も大賑わいである。普段は静かで趣のあるお社なのだが、正月気分を盛り上げようというのか、安っぽい屋外スピーカーから「春の海」などが流れてくる。
腰の曲がったおばあさんがお賽銭箱の手前まですたすたすたと石段を上がっていく。昔の人は鍛え方が違う、と感心。
参道の屋台でわた飴を一本買って、食べながら歩く。四半世紀ぶりである。日が暮れるとぐっと冷え込んできて、割り箸を持つ手が冷たくなってくる。強風にあおられて巻いてある綿の部分がめくれてくるのを慌てて口にほおばる。二人で一本食べ、満足を通り越してやや食傷気味。今度食べるのは還暦すぎだろうか。


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