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2001年06月13日(水) お出かけとタバコ

火曜日はほとんど家にいるので、日記に書くことといえば、ベランダの植物の育ち具合とかやたら内省的なこととかぐらいで、ひどいときには日記を書かなかったりするのだが、出かける日である水曜日は私にしては移動距離が長いのでその分書くこともたくさんある。普段利用する交通機関は地下鉄かバスなのだが、水曜日はJRにも乗る。地下鉄って車内のつり広告ぐらいしか見るものがないけど(しかも何度乗り換えてもIDC○塚家具の広告の前に立ってしまうとかってありませんか?)、地上を走るとそれだけ見えるものもたくさんあるので、受け取る情報量も増える。

今日はJRに乗って浜松町付近を通り過ぎるとき、海側を向いていたら垂れ幕を見つけた。「全国の皆様ご支援ありがとうございます。三宅島民一同」と書いてある。浜松町は羽田空港への向かうモノレールの発着地であるが、竹芝桟橋や日の出桟橋に近く、東京島しょへの玄関口でもある。JRからもモノレールからも、そして桟橋に向かう人にも見えるビルに下がっている垂れ幕を見て、思わず涙がにじみそうになる。私自身は三宅島の人々に何一つ援助も支援もしていない。ただ心の中で大変だなぁ、と思っているだけである。同じ都民でありながらいかんなぁ、と思った。

秋葉原で総武線に乗り換え。御茶ノ水で席が二人分席が空いたので一つに座ったら、私の隣に二人連れのうち一人が座った。二人とも中年の小柄な男性で「私は少し楽になりました」とか「苦しかったら無理しないで途中でどうぞ」とか「おなかが張ったのは少しよくなってきました」とか、今現在の状態をお互いに報告しあっている。ぬぉ〜この人たち二人とも具合悪いのか?しかも会話の合間につくため息のヤニ臭いこと。中央線との待ち合わせで停車時間が長いのを利用して、降りる振りして隣の車両に移った私。とても「席を譲る」コミュニケーションなんてできなかったス。

所用を済ませて地下鉄へ。ホームがタバコ臭いので見渡すと、相撲部の皆さんだろうか、内○君とか○村君とか伊○院君みたいな人々が10人ぐらい。うち2〜3人が談笑しながらタバコを吸っている。もちろん誰も注意しない。だって怖いもんね。下手に注意されて押しつぶされたらやだし。でもそもそも地下鉄が禁煙だって知らないのだろうか、彼らは。地下鉄のない地方から出てきたのかもしれない。

それはさておき、殆どの人は地下鉄が禁煙であることを認識しているので、地下鉄駅の周辺はちょっとしたタバコラッシュである。今生の別れとばかり地下に潜る前に最後のタバコを吸ったり、地上に出るや生き返ったとばかりタバコに火をつけたりするし、道端はポイ捨てされた吸殻がそこらじゅうに落ちている。朝の通勤時間帯は歩きタバコの人も多く、マナーの悪さが目立つ。
とはいうものの、マナーがいい人がいないわけではない。今日見かけた人は歩きタバコではあるが、手は円くすぼめて火の部分を内側に囲みこむようにしていたし、駅の入り口では、階段を下りる前にちょっと離れた灰皿までタバコを捨てにいっている人もいた。先日階段を下りながらタバコに火をつけた茶パツの青年は、階段を折りきったところにある「最後の」灰皿にきちんと吸殻を捨てていた。そういう姿は見た目のポーズとしては決してカッコよくない。しかし、そうかと思えば立派な身なりの常識も知識もありそうな紳士がぽいっとカッコよく吸殻を投げ捨てたりするのを見ると、ひゃー、カッコわるーいと思う。



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