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今日は一日家にいると決めた日。いるといったらいるのだ。朝から「さて!懸案の書道でもするか」と張り切って書道具を出し、さて手本と思ったらどこにもない。この前実家に行ったときに「ここの袋にいれといたからね」といわれて、ありがたく袋ごともらい、そのまま袋ごと置いてきてしまったらしい。実家に電話して「これから取りに行こうかと思うけど」というと「別に急がなくてもいいんじゃない?」と母。なんですと!? 今から来てもらっても散らかってるし、忙しくて一緒に遊べないし、…それに私もお習字書きたいし(本音はそれか!)というわけで…週末に延期。 昨日の夜朦朧としながら書いた英作文のチェック。課題は自分の思い入れのあるもの(場所、人、物…etc)について語彙も豊富に描写せよ、というもの。外見、手触り、思い出、におい、ありとあらゆる感覚を総動員しなくてはならない。いわゆるrichなlanguageを使ってしかも180語以内。「いい」の次が「すごくいい」で最上級が「めちゃくちゃいい」というような世界に住んでいる人間にとっては骨の折れることである。 それにしても(…と、その前にヨイショっと<自分を棚に上げる音)現代日本人の語彙の貧困さよ。どうも安易な形容に流れていっている。かといって美味しんぼのように「んぬぅ!まったりとしていながら、それでいてこのあっさりとした、口の中に広がるえもいわれぬ…」なんていうのもまどろっこしくて嫌。暗喩や代名詞がオンパレードのいかにもレトリックに凝ってみました、という文章は鼻につく。 もっとも言葉のプロが書いているはずの新聞記事ですら、最近は「??」という表現を目にすることがあるので仕方が無いのかな、とも思う。「目には光るものがあった」と書いてあれば「ああ、涙かな」と思うが、調子にのって「こみ上げるものがあった」って曖昧すぎである。なにがこみ上げてくるんじゃー。「なかなかすごいモノがありますねぇ」ってなんじゃー。なにがすごいんじゃー。モノってなんじゃー。 「わー甘くなくておいしー♪」とか言ってる人をみると「だったら砂糖抜きでいいのかよっ!」と心のなかで毒づいてしまう。なんとかの一つ覚えのように、やたらと「絶品!」とか「最高!」とか連呼している文章を見ると、よほど今までよいものに出会うチャンスがなかったのだろうか、と勘ぐってしまう。そもそも「絶品」にしろ「最高」にしろ、他に比べるものも無いほど優れていることを言うのだ。「どれも絶品!」など言語道断、そんなものがいくつもあってたまるかー! はあはあはあ…。というわけで今日は一日家にいて、パソコンと向き合っております。英作文はとりあえず終了。 いずれにしても褒め言葉にこそ豊かな語彙を身につけたいものである。最上級ばかり並び立てればよいというものではない。褒め方がワンパターンだとせっかくの効果も半減しようというものである。
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