WELLA
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2001年06月01日(金) いまどきの若者

,今日電車で移動中、前の席が空いたので座った。ふと目をやると斜め前に、素足にミュール、金髪、ガン黒の今風のオネーチャンが立っていた。シースルーのバッグからは二つ折りの携帯電話が見えていて、ヤマンバメイクこそしていないがまーさーに、ギャルでございという出で立ちである。

次の駅で私の左隣の席が空いた。ガン黒ネーチャンはリーマン(注:サラリーマン)のちょっとナンパなニーチャンの連れがいて、一つ空いた席の前でお互い「いいよ、すわんなよォ」と譲り合っている。結局ガン黒が座ることになったのだが、リーマンがぶら下げている新品のノートパソコンが入っているらしい箱を、ガン黒ネーチャンは強引に引き取って自分のひざに置いた。

そうこうしているうちに私の右隣が空いたので、二人が並んで座れるように私は一つ隣の席に移った。すると「ありがとうございます!」とガン黒ネーチャンがはっきりとした声で私に向かって言った。リーマンも軽く頭を下げて座る。
その時点で私が座っている席は端から4人目、シート中ほどだった。ドアの方に目をやるとおばあさんが手すりにつかまって立っている。通路にも何人か立っていたので、ここからだと席を譲りにいくのは大変である。あれあれと思っていたら、ガン黒ネーチャンがすくっと席を立ち、おばあさんに近づいて「どおぞ、すわってくださぁい」といった。「いーんですぅ、あたしすぐ降りまあ〜す」と明るく宣言するガン黒。

「どうもすみません、ありがとうございます」といいながら席に座ったのは初老の男性。え?と思ったら続いておばあさんが私の隣に座った。どうも男性はおばあさんの連れらしい。ガン黒が男性に、リーマンがおばあさんに席を譲ったことになる。結局ガン黒とリーマンは一駅分も座らないまま、次の次の駅でたるたると電車を降りていったのであった。




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