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2001年05月31日(木) だからオンナは…

「だからオンナはダメなんだ」なんてことをオトコに言われたら、シツレイなっ!むきーっ!と怒るところであるが、私はオンナなので堂々と言っちゃう。自分を含めてオンナはダメだって。

オンナの能力が低いといっているわけではなく、どうもあの「オンナの媚び」見え隠れしてしまうのが不快だ。先日、外務大臣の国会での答弁の様子に怒った国土交通大臣が、自分のことを思い切り棚にあげて「男があんなことを発言をしたら一発で首が飛ぶ」と批判していたが、まったくその通り。「私オンナだからこんなこと言っちゃうもんね♪」とばかりに、場の流れを読まない掟破りな発言をするオンナが多いのはなぜだ?またそれを助長するオトコもいかん。

今日午後、能・狂言のシンポジウムを聴きに行った。23年前に亡くなった革新的な能楽師を業績を偲んで、彼の芸や人となりをパネリストが語る、というなかなか面白い催し物で超満員だった。
大体伝統的に男社会なので、パネリストは圧倒的に男性が多かったのだが、そこで浮きまくっていた女性二人。一人は能楽師の未亡人、もう一人は進行役を勤めていた女性研究者。どちらも「私オンナだからこんなこと言っちゃうもんね♪」タイプで、話題が唐突、説明が独り善がり、ついでに話し始めると長い。
もっとも未亡人の場合は芸について語るというよりは身内として思い出話をする役割もあったので、話が論理的でないのは仕方ないにしても、問題はその女性研究者である。自分が進行役であるにも関わらず、自分の聞きたいことを根掘り葉掘りパネリストに質問する、見当違いな話題を振る、発言をさえぎる、あるいは自分の説を上書きする。単に自分の興味がある分野のおしゃべりをしているかのような言動、公開討議の場をなんと心得ているのか。なまじ見目麗しいだけにどうもその「オンナっぷり」が鼻につくのだ。

私はオンナである自分が好きだ。が、こういう場で、能力ではなくジェンダーの差が出てしまうのは口惜しく感じる。オンナが台頭して来ているとかまことしやかに言われてはいるが、オンナだから、見目麗しいから、という理由でオトコに甘やかされているうちは、ダメなオンナは一向に改善されないと思う。かといってオトコオンナもちょっと勘弁ではある。オトコになる必要はまったくないのだから。


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