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2001年04月17日(火) 商店街の三要素

うちの近所は社宅が多いせいなのか、八百屋さんなどの小売業が健在である。実際八百屋専売で勝負しているところは少なく、小規模スーパーとなっていたり兼業していたりはするのだが、いずれにしてもまだ競争原理が働くので全体として品は安くて新鮮なような気がする。実家のあたりは相次いで店じまいしてしまっているので店を選ぶということはあまりできないし、いきなり大型スーパーに車で乗り付けてしまったりするので、ますます商店街の過疎化に拍車がかかる。

商店街というか日々の食材関係の小売店が成り立つための三要素法則というのがあるらしい。「肉屋、魚屋、八百屋」である。これにプラスしてケーキ屋、花屋、電気屋など急を要さない小売店がくっついて商店街が成り立つ。
つまり、この三つが軒を並べていると買い物が一度に済むので消費者の足は向くのだが、このうち一つでも欠けてしまうとその一つのものを買うために他に足を伸ばさなくてはならなくなるので自然と遠のいてしまうのだという。

現に実家の近くにこの3要素がセットになった一角があったのだが、肉屋が店じまいしたのをきっかけに魚屋が店をたたみ、ついで八百屋が大家さんに賃料値上げか立ち退きかを迫られ、結局そこに残ったのは付随的なガラス屋と飲み屋だけになってしまった。

話はそれるがダイエーとそごうが閉鎖した木更津は、商店街自体にぱったり客足が途絶えて深刻な状態なのだという。同情もするが消費者側も生活がかかっていることであるし、難しい問題ではある。


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