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新宿でお好み焼きを食べた。 最近のお好み焼き屋はもんじゃ焼きもやっているところが増えたようだ。私は死んだひいおばあちゃんの遺言を守っているので、月島以外ではもんじゃ焼きを食べない(嘘)。 ちなみに今日行ったところは自分で焼くところで、自分でお好み焼きを焼くのは久しぶりである。お好み焼きは焼いたのを持ってくるところも多いが、もんじゃ焼きはその外見から、自分で目の前で焼いたのでなければ食べる気がしないだろうと思う。 私はお好み焼きはいつも「豚天」と決めている。そのほかにあえてもう一枚というのならシーフードミックスである。で、今日はもちろん豚天にするつもりでいたら、メニューに「宝塚風」というのがある。タカラヅカといっても男装の麗人が入っているわけではない。「山芋いりでさくさく♪」と書いてある。おおっ!さくさくのお好み焼き!昔一度だけ食べたことがあるさくさくのお好み焼き。私はそれにして、夫はモダン焼きにする。 ほどなくタネの入った小さなボールが運ばれてきた。もんじゃ焼きほどではないにしろ、お好み焼きが上手く焼けないのはちょっと野暮ったい。思わず隣のテーブルを覗き見たりする。宝塚風はさすがに山芋入りだけあって、混ぜるとかなり粘りがある。具は豚こまが3切れ、よしよし。ぐるぐるかき混ぜて鉄板へ。田辺聖子の短編小説などを思い出しながら丁寧に焼く。 山芋入りのお好み焼きを初めて食べたのは、10年以上昔のことで、下町出身の男友達に連れられて浅草の汚いお好み焼きやに行ったときだった。そこの親父さんはヤな奴(友人談)だったのだが、親父さんの焼くお好み焼きはさくさくで本当に美味しかった。男友達は「ちくしょー、うめえよなぁ、くそ親父のくせによぉ」と本気で悔しがりながらお好み焼きにかぶりついていた。 私のお好み焼きは当然そんなに上手くは出来なかったが、あの時食べたさくさく感をほんの一部分に再現できたのでうれしかった。夫のモダン焼きは…(ブツッ!…ツーツーツー…)
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