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2001年04月10日(火) そこにいた形跡

昨日、北陸のとあるところで小さな集まりがあった。参加者は三人。いずれも私のサイトにある掲示板の常連さんである。桜の開花の話題から、そのうちに北陸に住む三人が「じゃあ是非地元でお花見をしましょう」ということになったのだ。あれよあれよと話はまとまり、以前私が住んでいた辺りでランチ&お花見としゃれ込んだそうだ。ほとんど初対面にも関わらず相当楽しかったらしく、その様子がそれぞれ掲示板にフィードバックされて、こちらもとても楽しい気分になった。

こういう時、ネットというのはつくづくフラットなものなのだと思う。一口に北陸に住む三人といっても、一人は夫同士が友達という関係で仲良くなった元のご近所さんでもある人、一人は以前たまたま私のページを検索エンジンで引っ掛けてそれ以来のお付き合いの人、そしてもう一人はネットで知り合って仲良くしている人の元からの知り合い、と私自身との関係もまちまちである。普段の生活ではなかなか知り合う機会がないだろうそれぞれの立場も年齢も違う人たちが、ある掲示板に書き込んでいるという共通点でいとも簡単に結びついてしまう面白さがある。

それはとてもネット的な集まりでもあると同時に、生身の私が間違いなくかつてその場所にいた、という証でもある。私そこに住んだから出来た友人、私がそこに住んでいたという事実でぐっと親しみが湧いた友人、その地方共通の話題で盛り上がれる友人。実際に私がそこの場所にいたことがなければ、たとえネット上であれ知り合うことのなかったかも知れない人々である。彼女たちの交流は、そのまま「私がそこにいた形跡」を浮かび上がらせてくれる。


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