WELLA
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2001年04月08日(日) 花祭り

昨日に引き続き今日も散歩。昨日お寺の本堂で高さ1mほどの白い象の置物を見た。デジタルカメラで撮影した画像を夫に見せたところ、自分も見たいと言い出したのでお昼前に外出。彼は牛とか象とか神仏のお使いの動物が好きである。

新たな裏ルート(聞こえが悪いな)を開拓しつつお寺へ。門前で小規模なフリーマーケットが開かれている。洋服が多い。あとはフィギュアとか。売れ筋はかなり若めで所帯じみた丁丁発止がない。若い男の客がTシャツを身体にあててみて「うぉっこれカッコイイっすねぇ」などと盛り上がる。売り手も買い手もお互い敬語なのがほほえましい。
一歩境内に入ると平均年齢は倍以上に跳ね上がる。ここのお寺は高齢者の参拝客が多い。巣鴨のとげ抜き地蔵よりも年齢層は高いのではないか。杖にすがってヨロヨロと熱心に参拝しているご老人をよく見かける。そのせいかこのお寺は、お堂に上がるためのスロープなど車椅子用の参拝路が充実している。階段も段差を少なくして手すりの数を多くした新しい階段が、旧の階段にかぶせるように作られている。回廊でつながった各お堂も車椅子のまま参拝できるようだ。

相変わらずしずごころなく花の散る中を本堂を目指す。昨日は本堂に向かって右側に左向きにあった象が、今日は左側で右向きに安置されている。よく見ると台車に乗っていて、足は欄干に縛り付けてある。象の逃走防止か。
昨日象があったところでは若い僧侶が二人でお茶と花のサービス。やっとこの辺りで納得した。今日は花祭りなのだ。白い象は天蓋がついていてその部分一杯に花が飾られている。麻耶夫人が白い象が体内に入る夢を見てお釈迦様を妊娠したという伝説があるそうだ。本堂に上がる人たちはそこで甘茶を振舞われて帰りに花を一輪受け取って帰るようである。参拝帰りの人とすれ違うとプンと甘いフリージアの香りがした。

陽気がいいのでお寺を後にして住宅街や商店街を抜けてさらにJR駅まで足を伸ばす。にぎやな街の様子に「この辺に住んでもよかったなぁ」と夫。あんたぁ、それはいいっこなしだよぉ…ていうか高くてムリ。途中でお茶を飲んだりお昼を食べたりして、帰りも新たな裏ルート(やっぱり聞こえが悪いな)を開拓しつつ帰宅。計4時間。疲れた。


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