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2001年03月11日(日) 幼馴染のおじさんおばさん

実家のお向かいのご主人ががここ数日高熱で寝込んでいるのだという。食欲もまったくないらしい。高齢なのでとても心配している。元小学校の校長先生なので、近所の人たちは「先生」と呼んでいて、私や兄が小さいときもずいぶん可愛がっていただいた。
昔は近所づきあいが密だったし、隣近所の子供が年が近かったこともあって、向こう三軒両隣の家はどこも遊び場だった。道で遊んでいればどこかの家から「遊びにいらっしゃい」と声をかけられて、ちゃっかりあがりこんではおやつを貰ったり家中を探検したりしていた。通りに面したそれ以外の家々も大抵一度は入ったことががあり、いまだに間取りが分かる家がいくつかある。大人になるにつれ、そうした家が一つ、また一つと櫛の歯が抜けるように消えていく。
両親が老いて行くのも辛いが、小さい頃から馴染んだ近所のおじさんおばさん達が年をとっていくのも、また寂しい。


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