WELLA DiaryINDEX|past|will
日経新聞は土曜日に一般紙の日曜版のようなおまけの紙面があって、「なんでもランキング」というコーナーがある。 「買い物したい惣菜店」とか「主婦に聞いたランチに行きたい店」とか、あるテーマに沿って全国のモニターにアンケートをしたBest10が掲載される。今朝の特集は「やってみたいボランティア」で、第1位は図書館ボランティアということだった。記事によると「実際の活動は館内で本を朗読して録音したり点字にしたりすることが多い。」そうで、司書の業務をボランティアでやるというのではないが、図書館業界(笑)では利用者の活字離れ、図書館離れが深刻な問題となっている今の状況で、ボランティアとして図書館が人気だという結果にちょっと戸惑う。 ちなみに第2位は美術館博物館動物園のボランティア、第3位使用済み切手などの収集、ついで献血、点訳、パソコンボランティア、社会教育施設・公民館への協力、中古医療の再生、音訳・朗読、ホストファミリーとなっている。自ら身体を張って…というのは献血ぐらいか、あとはちょっと知的で手が汚れない、きれいな仕事が多いように思う。若年層のボランティアとして象徴的な「車椅子を押す」「老人ホームの慰問」「清掃」など肉体的労働的なものがない。点訳はあるのに手話通訳がないのも意外である。 使用済み切手の収集というのも、E-mailや料金別納のDMなどが蔓延している現在の風潮では、あまりはかばかしくないのでは、という気がするが、文通が趣味の人などは集まりやすいだろう。そういえば他にも趣味の延長であるようなものが多い。読書が好きだから図書館や音読のボランティア、芸術が好きだから美術館博物館、パソコンが得意だから点訳やパソコン、英語が得意だから(勉強したいから)ホストファミリー。もちろん実際にやるわけでも、常日頃からボランティアをやりたいと思っているわけでもない人たちが、「自分がやるなら」という仮定の上で答えているので、まあ、こんなものかとも思う。 それらを批判したりごたくを並べる気は毛頭ないのだが、とはいうものの、数ある中で泥臭いボランティアのアイディアが一つも出てこないことに、なんとなく割り切れないものを感じる。
|