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長野オリンピックの開会式をテレビで見た。さすがに長い期間準備されて来ただけあって、さまざまに趣向の凝らされて楽しめるものに仕上がっている。 日頃この手のイベントには無関心を装っているのだが、実はメロメロなのである。てきめんに涙腺が緩んでしまう。どのへんにメロメロかというと、選手や演技よりも「一心な観衆」というのに反応してしまう。 昔からこの手のものに弱い。 他にも甲子園の応援席、マラソンの沿道の観衆などがある。テレビ観戦で汗をだらだら流しながら演奏するブラスバンドや、寒さに耐えながら小旗を打ち振る人々の姿などが目に入ると、たちまち目頭がきゅうんと絞れるように痛くなる。 人文字やマスゲームもどうかするとうるるるっときてしまう。寒かったり暑かったり雨だったり、コンディションが悪いと、さらに効果的である。 さすがにオリンピックの場合、寒いのはもちろん、色々な意味で規模が大きく涙のツボがてんこ盛りなのである。 聖火リレーが石川県を通った時に、見に行こうと誘われたのに断ったのは、そうした理由によるのだ。案の定あとからテレビでその模様を見たら思わず目頭が熱くなってしまった。生で見たら収集がつかなくなってしまうに違いない。 子どもたちの姿にもうるるるである。笑顔が晴れやかであればあるほどである。そうそう、少人数の選手団にも弱い。 聖火の最終ランナーのクリス・ムーンさんの淡々とした走りに心打たれ、五大陸を結んだ「歓喜の歌」の歌詞が胸にしみいってくる。 タオルを握りしめて鼻をすすりながら画面を見る。 でも、聖火に点灯した伊藤みどりの演出はちょっと…。 あれでは紅白の小林幸子である。
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