WELLA
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1997年11月14日(金) 君の瞳にどきどき

いやー、まぶしいもんですねぇ、青春っていうのは。
っていきなりオヤヂなこと言ってますが…。
というのもですね、最近、手話サークルの関係で町の行事に呼ばれることが多くて、今回は中学校の文化祭で手話体験コーナーに協力して欲しいって言われてちょこっと手話を教えて来ました。
ちなみに先週は福祉まつり参加。「指を動かす手話はボケ防止にいいですよぉ」などといいつつ手話体験コーナーをやって、ついでにお年寄りに交じって骨密度を測ったり、腰痛体操をやったりしてきました。お土産つき(災害時非常持出袋)。
先月は高校で手話教室と、講演会のお手伝い。なかなか地域に貢献してますな。惜しむらくはこれが隣の町だということです。

で、青春に話を戻すと、高校生は大人になりかけ。手話をやっても照れ臭そうにモジモジしてるところとか、屈託のない笑顔とか、すれてない態度とか、ピチピチしたお肌とか(これは手話には関係ないか)、なにかと新鮮で2〜3日余韻に浸ってたんですけど、今度はさらに若返って中学生。
なにしろ敵はティーンエイジャーの入口に立ったばかり。
身体もまだ小さいし、髪の毛は黒くてまっすぐ。お肌はつるっつる!のピッカピカ!ちょっと血色の悪いくちびるさえいじらしいんだわ。だってスッピンなのよぉ。
ちょっとしたことで、ケラケラと笑いこける。面白いと言っては笑い、間違えたと言っては笑い、突然思いだし笑いをして吹き出し、笑いは隣の友達にも伝染して笑いころげる。
ピチピチとしてまさに若鮎のようですね、君達は。

こちらを見つめるひたむきな眼差し。眼は澄んで、白眼が蒼く冴え々えとして、テーブルを挟んで向かい合っているとなんだか、どきどきしてしまいます。
あ、そんなに真剣に見つめないで。こっちはいい加減な生活してるんだから… といいつつ見つめられて、眼がそらせない。
給食の残り香漂う午後のランチルームで、大人たちはそりゃもうムキになって教えたのでした。
…ふぅん、そう。そうやって、すぐ覚えちゃうのね、君達は。


どうやら日頃、オッサン臭い院生とか本物のおばさんとかとばかり接して、どんよりと暮らしていたものですっかりティーンエイジャーに対する免疫がなくなっていたようです。
昔はそのくらいの年代っていうのは、自分を含めてどうも薄汚いイメージがあって、嫌悪感すら抱いていたんですが。地域の差なのか年齢差なのか、一連の彼らとの交流には胸がシビレっぱなしです。
確かに学校では問題のある子もいないわけじゃないらしいですが、その感受性を、そのしなやかさを、どうぞいつまでも保っていて下さい、と思ったのでした。ありがとう。


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