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晩秋であります。 私の家の回りは針葉樹林が多いのですが、街路樹は広葉樹なので今やいい塩梅に色づいてます。東京にいた頃は街路樹で季節を感じてたりしましたが、考えてみると街路樹ってなんて人工的。あんなもので季節の移り変わりを知っていたなんて、ちょっと自分が不憫になったりする今日この頃。 この辺だと紅葉の名所は「白山スーパー林道」と言われています。私も2年前の秋に通ったことがありますが、この「白山スーパー林道」というのは、豪雪のために毎年6月から10月ぐらいまでしか通れなくて、しかも冬の間にあっちこっちが壊れるので通行料がめちゃくちゃ高いという、スーパーわがままな奴なんであります。 スーパー林道まで行くとちょっとした遠出になってしまうこともあって、なんとなく出かけるには二の足を踏んでいたのですが、やっぱり紅葉は見たい。などとうじうじしているうちに、スーパー林道はとっくに冬期閉鎖してしまったのでした。となると、意地でも紅葉が見たくなってくるのが人情というのもの。うーむ、どうしたものか…。 …ぽん!(膝をたたく音) あったよあった、町内遠出気分。 私の住んでいるところは、町内でも一番高い場所に位置する集落ですが、それは人が住んでいるということで、実はもっと高い山があります。その高い山の両側にある和佐谷と鍋谷という、名前からして低い位置の集落を結ぶ、その名も和佐谷〜鍋谷ルートという林道があります。全行程ダート道(おおっ)、未舗装っていうか砂利道ね。しかも山道はかなり急(おおおっ)。 しかし今の時期は全山夢のような紅葉です。見上げても振り向いても見下ろしても、色とりどりの、しかも調和のとれた不思議な模様が広がっています。紅葉に陽が射して輝いている様子ったらアナタ、思わず「♪あ〜きのゆーうーひぃーにぃ」と口をついてしまうことでしょう。そして気の利いた同行者がいるのなら、輪唱になること間違いナシです。 頂上には一応展望台があって、車を停めて息を切らして登って行くと、まず自宅があるサイエンスパークが丸見え。日本海は小松方面からは金沢、内灘湾まで見渡せます。反対側には遠く雪を被った白山の頂きも望むことができます。 これだけ楽しめて通行料はもちろんタダ。さらに「白山スーパー林道」に比べての利点は、ズバリ白山が見えることですね。あと通行量が少ないので好きなところで駐停車オッケー。 全行程ダート道ったってそれもまた楽しでは、ありませんかあ! さあ、あなたも雪が降る前にでかけましょう。 セダン?大丈夫大丈夫。車がちょっと「お腹痛い」っていうかもしれないけど、気にしない気にしない。 んーでも、パンクには気をつけないとね。 ほら、誰も通りかからないかも知れないでしょ?人里離れてるし、公衆電話もないし、携帯の電波も届かないかもよ。日が落ちると山道はあっという間に暗くなるしね。 さぁ、スペアタイヤを確認して、ゴーゴー!
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