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《文体実験…ちょっと所帯染みたオネーサン風》 ついに買っちゃったわ、花。 ブルーサルビアとマリーゴールドとシロタエギクとペチュニア。 これを寄せ植えにして、もともとあったツタも足してコンテナガーデンを作ったの。この北陸の暴力的な日差しに負けない色合いよ。 気づいてると思うけど、私って花が好きなの。花を活けたりアレンジメントを作るのも好きだし、父が植木や土いじりをよくするせいか育てるのも好きね。 ただし、種から育てるのは苦手だわ。売っている種は相当発芽率がいいから、ひと袋蒔くと、そりゃ〜たくさん芽が出るんだけど、なんか感情移入しすぎるっていうか、単にもったいながりの貧乏症なのか、「間引き」ができないのよね。心を鬼にして間引いたものの、結局他に植え替えたりしてね。意味ないのよ。 だから、もっぱら黒いポットに入ってる苗を買ってるの。まあ、これだって他の兄弟との間引き争いに勝った末の姿なんだけど、自分で手を下さなければいいのよ。細かいことはいわないでちょうだい。 その割に花が咲いた後の花ガラ摘みは平気。花ガラって摘まないと種を作っちゃうのよね。そうすると栄養分をとられてきれいな花が咲かないの。 しばらくさぼってるとすぐに種が出来るんだけど、それもバンバンとっちゃう。 「あ、あたしの子を返して〜!あたしの子〜っ!」 って花が叫んでる気もするけど、美しさのためには多少の犠牲は仕方ないわ。 こっちに引っ越してきて思ったのは園芸用品が安いことね。苗から植木鉢からとにかく安いのよ。だけど、なにせこっちは団地住まいでしょ、周りに自然があっても自分でいじれるわけじゃないのよ。一掴みの土だって自分のじゃないんだから。ベランダでやるったって突発的に暴風雨も来るし。だからこっちではじっと我慢して、東京の実家に帰ると土いじりっていう、なんだか不毛なことをやってたわけなの。 だけど、そんなのは長続きするわけないわ。あっという間に禁断症状よ。 あるとき、スーパーで買った根ミツバが余ったから、残りを植木鉢に植えたのよ。これなら葉っぱが次々に出て役に立つでしょ。そしたら後は止まらないわよ。今ベランダにあるのは、そのミツバの他に、ハーブ数種類、シソ…。食べられるものばっかりね。あ、食べられないけど、キッチンの隅で発芽してたサトイモもあるわ。あんまりきれいな葉を出すから、ナスターシャって名前をつけて可愛がってるのよ。この間ハーブの延長でラベンダーも買ったらもう我慢はできないわ。やっぱり花はいいわよねぇ。どこにあんなきれいな色の素が入ってるのかしらねぇ。 ところで、研究室には野菜ばっかり育てている人がいて、花には興味がないっていうのよ。でも、 栽培日記 によるといつの間にか私も園芸同好会の仲間になっているらしいわ。これって同好の士なのかしらね、方向性違うんだけど。
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