昨日の「歯磨き」という日記で、歯磨き方法には大きく2種類あると私は言った。 口を閉じる方法(前者)と口を閉じない方法(後者)である。
ここで間違えてもらってはこちらとしても困るのであるから、それらを詳しく説明しよう。 結局私が言いたかった事は次の通りだ。
前者とは、歯磨き中に、唾液で倍増した歯磨き粉が、垂れない方法である。 後者とは、歯磨き中に、唾液で倍増した歯磨き粉が、垂れてしまう方法である。
前者にとっては、歯磨き粉が歯磨き中に垂れる事なんて考えもつかない領域である。 前者は、はっきりいって後者を全然理解できない。 前者は、洗面台の上で覆い被さって歯磨きをしている後者を観察し、こう思う。 「なんでこの人達(後者達)は垂れながら歯磨きをしているのだろう???」と。
一方で、後者にとっては、歯磨き粉が歯磨き中に垂れない事なんてありえない話なのである。 後者は、はっきりいって前者を全然理解できない。 後者は、至るところを行き来しながら歯磨きをしている前者を観察し、こう思う。 「なんでこの人達(前者達)は歯磨き粉が垂れないのだろう???」と
前者と後者にはそういう違いがあるのだ。 初めに前者を口を閉じる方、後者を口を閉じない方としたが、もう一度改める事とにしよう。
歯磨き粉が垂れない事が当たり前で、垂れる人の事を全く理解できない人達の方法が前者。 歯磨き粉が垂れる事が当たり前で、垂れない人の事を全く理解できない人達の方法が後者。
と、こんな具合に。
私は生まれながらの後者であるが、日々の絶え間ない訓練によって前者の方法も修得した。 人間は訓練でどんな事も可能にすることができる。 それがたとえ「レイク」の「イ」の文字であっても。
実は意外に「レ」も難しい。「V」になってしまうから。
|