いつもの日記

2001年10月25日(木) てつマン(推定性別:男)

僕達はその夜から朝にかけて、てつマン(推定性別:男、推定年齢:39歳)に出会った。
彼は基本的に僕達が4人でジャラジャラやるゲーム時によく現れる。

僕はその時彼に会うことを望んでいたのだが、僕達の中には会うのを望んでいない者も居た。
平山はその一人で、そそくさと自分の家に帰って行った。
有藤は2位を勝ち取ってからは横の部屋のソファーベットで寝てしまった。

残ったプッチとカモダとスギちゃんとナガサワと僕は、更にそのゲームを楽しんだ。
時間は午前2時を過ぎようとしていた。
この時にはてつマンはまだ現れていなかった。

午前2時という時間はかなり微妙な時間帯である。
帰ろうと思えば帰れるが、帰るのでも少し滅入る時間帯である。
この曖昧な時間帯ではまだてつマンは登場しない。
彼は確実な状況ではないと動かない性質であるからだ。

僕の統計から推測すると、彼が現れる時間はだいたい午前3時〜午前4頃である。

本日もそのゲームが長引き、3時半を過ぎようとしていた。
ゲームの合間にふと時計を見ると、そんな時間になっていたのだ。
僕達は時計を見つつ、こんな事を言う。

「もう3時半も過ぎたなぁ。」
「ならそろそろてつマンが来そうだね。」
「うん。そろそろだろう。」
「うん。うん。」

このようにみんなの意見が一致すると、必ずてつマンはその時に部屋に現れる。
僕達の考えをお見通すことが出来きるのだろうか、いつもタイミングは寸分違わない。
ボタンを押せば缶ジュースがでてくるように、僕達の意見が一致すれば彼が現れるのである。

てつマンは僕達にいつも何か変な薬をくれる。
それはハイテンションの薬や、不機嫌の薬である。
どんな薬をくれるのかは解らないが、それぞれみんな貰って飲むことになっている。

僕はその日調子は悪くは無かったが、上がったり下がったりの成績だった。
しかし、彼が現れて薬を貰った後の最終のゲームで、かなり弾けて大きくプラスに転じた。
これもすべて、てつマンがくれた薬のお陰だと、周りのみんなは言った。

確かにそういうこともあろうが僕達が何を言おうと、
「僕はプラス。プッチはマイナス」
という結果しか何も語らないのである。

教訓:てつマンと会うのはせめて月2回くらいにしておきましょう。


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