2001年10月18日(木) |
赤のマシーンとシャアといつもの会話とニュータイプ |
僕はその日R171を原付で、ちょうど東を向いて箕面のアルペン前を走っていた。 僕の原付は赤のジョルカブ。 フォルムの綺麗な存在感のある赤のジョルカブ。
以前、紺のジャケットを着てクールに赤のジョルカブを乗る僕を見て、友達が言った。 「赤のマシーンに乗っているし、なんだかお前シャアみたいだな」 「おいおいなに言ってるんだよ。そんなかっこ良い者でもないよ」 僕は照れながら答える。
「なにまじで本気にしてるの?冗談に決まってるだろ」 照れてる僕に彼は幾分飽きれ気味。
「赤のジョルカブに乗っているのがシャアなら、町にシャアが溢れかえってしまうよ」 彼の理論は正しい。僕は苦笑いをしながら、軽くうなずき、答える。 「確かに、その通りだね。僕がシャアなわけないよね」 やはり僕はうぬぼれ易いのだ。
僕は彼のシャア理論を発展させる。 理論の応用は、特許を出したいほど得意中の得意だからだ。 「シャアで町が溢れかえったら、シャア渋滞なんかがあってちょっとした社会現象だね。」 僕はかなりイキって言う。 「それは無い」 彼の返事はとても冷たい。 でも表情は少しばかりハニかんでいる。
僕はそれをしっかり目で確認して、僕は勝利を確信し詰め寄る。 「TVのニュースではシャア予報があって"今日はシャア80%"とか言ったりするんだろうね」 「それも無い。でもシャア80%ってどんな事」 彼はここぞとばかりに反撃だ。 でも彼の表情はぞんぶんに崩れていて、全然僕はへこまない。いや、へこめない。
「たぶんだけど80%の確立でシャアになれるって事。 または成ってしまうって事。こちら側の意思が介入する隙間は無い」 「それは手厳しいな」
僕はだいたいこんな会話を日々楽しんでる。これがニュータイプというものだろう。
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