いつもの日記

2001年10月17日(水) 新幹線

昨日までの2日間は僕にとっては非現実だった。
あれほどあまりにも密な時間を経験したことは今までに無かったからだ。

行きの新幹線で僕はノブと話しながら、非現実の世界に入り込んでいった。
帰りの新幹線で僕はコータの話を聞きながら、現実の世界に戻ってきた。

僕にとって新幹線は距離を移動するものではなく止まっている長い箱であった。
新幹線は僕の中では意識を変化させる場所でしかなかったのだ。

新幹線[しんかんせん]:
現実と非現実をつなぐ1964年に完成した箱型マシーン。
乗客全員がきっちり意識の変化が出来るように東京-大阪間を約3時間と決めた。

実のところ新幹線は600km/hほど出すことが可能である。
だがMAXで走ると乗車時間が短くなり乗客の完全な意識変化が不能という恐れがある。
そのため1965年に600km/hを出すことを法令で禁止した。
「新幹線の移動における意識変化についての法令」である。

しかしながら、現在営利目的でこの法令を影で破っている団体が今もなお存在する。
これが原因で完全に意識変化できずに現実と非現実とを彷徨う人が現在急速に増えている。
そのような人達は「イカンセン」と呼ばれ、センターで治療されることが決められている。


 < 過去  INDEX  未来 >


Kind of Sunday [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加