いつもの日記

2001年09月24日(月) そうめん会議の後日 vol.6 フクイ

勢いよく会議室後方の扉が開いた。
誰かが立っていた。

その誰かは眩いほどの光を背にしていて仁王立ちしていた。
影で誰も彼の顔を確認する事はできなかった。

ケビンコスナ-か?
いやそうではない。それよりは背は低い。

トムクルーズか?
いやそうではない。それよりは背は高い。

ニコール・キッドマンか?
いやそうではない。おそらく男だ。キッドマンといえども女である事にかわりは無い。

サモハンキンポーか?
いやそうではない。それほどいかがわしく無さそうだ。

周富照か?
いやそうではない。周富徳の弟といえどもこんなところに来るほどほど暇ではないはずだ。

アムロか?
いやそうではない。ちょっとユータイプを感じれるつもりになってみたかっただけだ。

そんな事を会長のフクイは考えていたらしく、ひとつひとつ私に説明してくれた。
私はユンピョウかもしれないと思ったが言わなかった。
どんなことでも、やたらめったら言いすぎることは良くないことだ。
このことは日頃からちょっと気をつけていて現在訓練中である。

彼の話を背景に私は影の正体を推測するために頭の回転テーブルを高速でまわしていた。

その時だ。
私達に油断があったのだろう。
その影は一瞬にして動き、最後の題目で残してあった1束を津波のごとくさらっていったのだ。

こうして今年のそうめん会議は幕を閉じた。


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