information : 01/01 BMR gallery/photo/小艾/001 up!!
君はいつか,こんな話をしてくれました.
このカフェは 君の父上と母上が恋人時代に よく待ち合わせをしていたと.
ぼくと君も待ち合わせをするのだろうかと 考えた日のことを想いだします.
今,その場所にひとりでいるわけですが...
もし 君が偶然にもここにいたりしたら それは奇跡以外のなにものでもないけれど
そんなことは起こることもなく 甘く切ない 砂糖とミルクがたっぷりとはいった コ−ヒ-が...
ただ ただ 減っていくだけです.
時間が流れて 風が流れて
その流れに乗って 京詞が耳に入ってくると
反射的に 君を探してしまいます.
言葉が流れた元の場所を 探してしまいます.
しかし,やけに京都弁が多いなぁ... と思って苦笑してしまいました.
ここは京都だから当たり前か...
コ−ヒ-が苦いと勘違いしたのか 偶然にもそれをみていたウェイトレスさんが 角砂糖をひとつ,もってきてくれました.
君の話し方によく似ている京美人さん.
君がいたら 砂糖なんかいらないんだけれど...
ぼくはきっと ブラックをオ−ダ−して
おしゃべりしている 君の甘ったるい声を聞きながら コ−ヒ-を飲むことになるから.
君の声が懐かしい.
ただ ただ 懐かしい.
そして 2杯目は,ブラックを注文しました.
....................つづく.
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