昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2006年07月14日(金) ハックルベリーに会いにいく

7月6日(木)
休日明け。休みの翌日、特に朝は、体と心が正常に動きにくく、我が身を奮い立たせるのに苦労する。地下鉄に乗ってしまって、本を目の前に広げたら、少しは精神が落ち着くのだが。
昼休みに、社員食堂で鶏のクリームソースを食べ、夜は自宅近くの定食屋で親子丼を食べる。ニワトリ大活躍の日。
近所の本屋で、『スタジオボイス』のアートブック特集号を。

7日(金)
曇り空の七夕。
帰りに、クリスタ長堀のブックファーストで、ジョン・ランチェスター『最後の晩餐の作り方』(新潮文庫)。この本、文庫化を楽しみにしていたのだ。それから、文芸誌を一冊購入。文芸誌を買うのに、いつもはああでもない、こうでもないと理屈をこねまくるのだが、今月は特に躊躇もなく買ったなあ。今のわたしにできることは、こんなことしかないのだ。
本屋の向かいにジュピターという、輸入雑貨店が開店したようで、ちょいと覗いてみる。パスタ類が豊富。でも明治屋ほど購買意欲が掻き立てられず、とりあえずペンネとリコラのレモンハーブキャンディーを買った。クリスタ長堀には、終焉の匂いがプンプンとする。

8日(土)
蒸し暑さと業務煩雑で疲労困憊。終業後、梅田に赴き、阪神百貨店で抹茶と濃厚牛乳のソフトクリームをなめて帰る。ストレスにはソフトクリームを。帰宅後はオクラと冷奴とブラウマイスターを。

9日(日)
朝から試験。ろくすっぽ出来ず。勉強していないから出来ないのは当たり前で、特に悲しむことでもない。30分で試験会場を出てくる。
昼ごろ、バスに乗って家に帰り、冷麺を作って食べてから、図書館へ。明治の文学『島崎藤村・北村透谷』と絲山秋子『沖で待つ』を借りる。『勤労感謝の日』に心が和む。

10日(月)
最近、夜にぽつぽつと、『映像のポエジア』を読み返している。
『問題のすべてはわれわれが想像の世界に生きており、われわれ自身がこの世界を創造しているということなのだ。それゆえに、われわれ自身、世界の欠陥にかかわっているが、その利点にかかわることもできたはずなのである。』
わたしにとって、タルコフスキーには一生ついて行きたいと思わせる強烈な魅力があるが、ソクーロフにはそういうのはない。

11日(火)
健康診断の結果が返ってきた。なんかしらんけど、白血球の数が多い。検査当日、風邪でもひいてたんだろうか。
飲み会があり、ジンをたくさん飲んで、夜更けに心斎橋から玉造まで歩く。肝臓の値はものすごく正常だった。このペースでまだまだいけるな。

12日(水)
休日。モーニングショウでゴダールの『アルファヴィル』を観る。ビデオも持っているのだが、スクリーンで観たかったのと、なにより家にいたくなかったから。ボウとしていると、ひとつのことに考えが集約されていって、自分で自分をどうしていいか、わからなくなってしまうのだ。
映画はSF仕立てによって、単純な話を複雑に撮ってみせただけで、話はえらくシンプルなもので、他愛ない映画だったけど、それなりにけっこう楽しんだ。
旭屋で『みすず』の7月号を買い、ジュンク堂で『すべては映画のために!アルノー・デプレシャン発言集』とドストエススキー『未成年』の上巻を買う。

13日(木)
残業。
トマトととうもろこしのカレーを作る。

14日(金)
灼熱地獄。もう梅雨はやめたんですかね。
ベランダのヒマワリが、そろそろ咲かんとしている。葉が広がって、正面を向いてきた。わたしの緩慢、怠惰な育て方でも、ちゃんと咲いてくれるんだな。自然ってすごい。でも、咲いてしまったらあとは枯れるだけだ。今が一番いい時なのかもしれない。14番目の月だ。
さあ今日から、意を決して『未成年』を読みますよ。と宣言してみたら、『未成年』は面白いけど辛いですよ、と言われた。面白くて辛いことは実人生で経験済みなので、たぶん大丈夫だと思います。


フクダ |MAIL

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