昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2005年10月24日(月) ラブ・マイナス・ゼロ

咳がでて、辛い。起きてすぐ、うがいをする。風邪がいっこうに良くならないのは、いったい何が原因なのか。

朝7時すぎに、向かいの家の兄弟がパリッとしたスーツを着て、一緒に出勤する。先月引っ越してきた、私と同い年くらいのこの兄弟は、とても仲が良いらしい。引越しの挨拶にも二人揃ってやって来た。朝は共に出掛け、夜は台所で笑い声を立てながらふたりで料理をし、先の連休には、青い車に肩を並べて、いずこかへ遊びに行った。わたしは、自宅のベランダや通りに面した窓から、それらをひっそりと観察する。けっこう暗い趣味だ。
でもTは、兄弟なわけないやん、と言う。全然似てないし、こないだの夜中なんか手つないで帰って来てたで、と。この人も観察してたのだな。暗い奴だ。
年食ってても、手をつなぐ兄弟がいるかも知れず、まあ、多種多様でおもしろい。

朝ごはん。ジャガイモのスープ、レーズンパン、ヨーグルト、珈琲。
弁当。鮭フレーク、筑前煮、ウィンナー、コンニャクのキンピラ、トマト、ごはん。

夕方、急いで仏壇屋へ。ここの臨時八百屋は、日没と同時に閉店する。柿6個と、蜜柑15個ほどで、あわせて300円。おまけに茄子を6本もつけてくれた。
旭屋で、『本』の11月号をもらう。森達也の連載を立ち読みしたおかげで、帰りはずっと頭の中でクィーンが鳴ってた。
天神橋筋商店街で、200円の油揚げ。さっと焼いたら美味しいよ、とのこと。
天牛書店にて、柳田国男『不幸なる芸術・笑の本願』(岩波文庫)を200円で。
自宅近所のパン屋さんで、食パン一斤。6枚切にしてもらう間、店のおじさんと、天気のことについて話す。寒くなったよね、とか、なんとか。

会社の帰りに、八百屋や豆腐屋や本屋やパン屋に寄って、200円とか300円くらいの買物をして、店のおじさんたちと話して、おまけしてもらったら御礼を言ったり、下らない冗談で笑ったりするのが、なんだかたまらなく楽しい、と思う。

晩ごはん。海老チリ、小松菜と油揚げのナンプラ―炒め、茄子の胡麻ソース、焼ししとう、ごはん、焼酎お湯割。

夜は、ベルンハルトの『ふちなし帽』を読む。


フクダ |MAIL

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