昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2005年06月25日(土) 忘られぬ日々よ

 起きたら、喉ガラガラ。昨夜はまったく、いくらなんでもやりすぎた。アルプススタンドでのあの姿、あの暴言ぶりは、良識ある皆々様にはとてもとても見せられぬ。反省しきり。

 昼すぎに家を出て、ひとりでブラブラ京都に行った。すこし昔は、「京都に帰る」というのが自分のなかでは普通だったが、最近は「京都へ行く」というほうが、しっくりくるようになってしまった。そういうふうに思うのは、少しさみしい。
 
 懐かしいアバンティブックセンターへ。「DAYS JAPAN」に中川敬が何か書いている、という噂を聞いたので、それを立ち読み。それから、リュミエール叢書「成瀬巳喜男の世界へ」の、吉田喜重の文章のみ、これまた立ち読み。立ち読みばっかりでごめんなさい。今、ちょっと軍資金に乏しいもので。
 東寺をふらふら散策。五重塔を見上げたりなど。木陰で休んで、ミネラルウォーターを飲む。前を中学生らしき男の子達が通る。青白くて賢そうな顔をしてたから洛南の生徒かな。あー腰がダルイ、などという話をしている。まるでご老体だ。日なたでミミズが干からびているのを数匹見つける。なんだって、こんなカンカン照りのところに出てきたんだろう。かろうじて生きていそうなのを、日陰の土のところに移動させてやる。冷たい土の中で、たくましく生きてくれ。

 時間になったので、みなみ会館へ。タルコフスキー2本立てを観る。このために、クソ暑い京都まで来た。タルコフスキーの映画をスクリーンで観られるなら、私はどこへだって行く、という気持ちはいつもある。お金と時間がなかなかないけど。
 最初期の短編「殺し屋」と「ぼくの村は戦場だった」を観る。良かった。良くないはずないけど。自分の人生が最も美しく輝いていた時を思い出すこと、そして、もうそれは永遠に失われ、決して戻ることができないと、悟ること。

 映画の後、九条から京阪電車の七条駅まで、暮れなずみ、やがて暮れていく街を、いろんなシーンを思い起こしつつ、トボトボ歩く。雨が降ってくれたらいいのだが。タルコフスキーの映画を観た直後の今なら、ドボドボにぬれてもかまわないような気がする。
 電車で帰阪。夜は、「タルコフスキー日記」を読む。

・購入物:なし

・朝食:トマトとバジルの冷製パスタ、バナナ、ヨーグルト、珈琲
 昼食:ぬき
 夕食:映画の前にロビーで。ハムサンドイッチ、珈琲


フクダ |MAIL

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