昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
2005年06月24日(金) |
thank you for the baseball! |
なんかいろいろとあって、悲しい。
悲しくて、冴えない気持ちのまま、夕暮れの甲子園に行った。甲子園でプロ野球を観るのは、かなり久しぶりで、何年ぶりか思い出そうとしてみたけれど、わからなかった。以前来たときは、新庄も亀山も関川もオマリーも、それに真弓までいた。だから、やっぱりずいぶん前だ。5位、6位、5位、6位、をくり返していた頃だ。今日、私が歌えた選手の応援歌は、桧山のものだけだった。桧山の歌は、5位、6位をうろうろしてた時からよく聞いていた。切なくて、いい歌だった。
腐ってもG戦だから、ほとんど満席状態。3塁側のアルプスで、観た。席についたのは2回の表で、3対0で阪神が勝っていた。隣に座ったおじさんに、どうやって点が入ったのか聞く。おじさんは苦々しい顔つきで、金本が打ちよったんや、と言った。どうやらおじさんは、タイガースのメガホンを持ってタイガースの法被まで着ているにもかかわらず、巨人ファンらしかった。タイガースグッズは目くらましなのだ。なんと複雑な応援形態なのだろう。分裂している。 甲子園は、何にも変わってなかった。からまる蔦も、焼き鳥やカレーの匂いも、メガホンを打ちならす音も、カクテル光線も、浜風も、オレンジとイエローのシートも、売り子の声も、野次も、風船も、芝生の緑も、つややかな土も、昔そのままだった。甲子園は変わらずここにあったのだ。そして、これからも存在し続けるのだ。たぶん、今日の試合を観た私たちが、みんな消えてしまった後でも。 この世界に、甲子園があって、よかった。 自分の感情をコントロールすることができなくて、今日はずっと悲しい気持ちが抜けなかったけれど、試合を見ている時は、なんかそういうこと全部忘れてた。考えなければならないこと、憂鬱なこと、心配なこと、気がかりなこと、そんなのはどこかに飛んでた。野球以外のことはどうでもよかった。打球が外野にクーンと抜けていくのを祈りつつ見つめること、それが全てだった。 野球が好きでよかったなあ、と思うのは、こういう時だ。
延長戦の末、今岡の犠牲フライで阪神のサヨナラ勝ち。ビールをしこたま飲んだ上、声を限りに叫び続けていたため、喉がガラガラ。すっかりハスキーボイス。周りと握手して喜びを分かち合い、帰途についた。空は、朧月夜。
・購入物:なし
・朝食:トースト、ヨーグルト、珈琲 昼食:弁当(ピーマンのカツオ和え、人参とじゃこのきんぴら、卵焼き、ごはん) 夕食:麦酒5杯くらい、焼き鳥、おにぎり、ひじきの煮物、オクラとしめじの和え物。麦酒以外はすべて試合前に阪神百貨店で調達。
といっても、食欲のないのは変わらず。
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